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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!

ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

Vol.14 Los Verdes Golf Course
15番の景観はLA一。よいゴルフ場の条件をクリアしたゴルフ場

サウスベイ

7000 W. Los Verdes Dr.,
Rancho Palos Verdes, CA 90275
☎ 310-377-7370
www.americangolf.com

ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草2006
vol.14「レーキはどこに?」はこちら


辛口スコアカード

1番ホール: プロショップの従業員の対応 (±0)
2番ホール:
ドライビングレンジ設備レベル (±0)
3番ホール:
カートと機器(GPS他)のレベル (±0)
4番ホール:
コース全体の景観 (−2)
5番ホール:
フェアウエイのコンディション (±0)
6番ホール:
グリーンのコンディション (±0)
7番ホール:
ホットドッグの味 (±0)
8番ホール:
バーのサービス内容 (±0)
9番ホール:
料金(注) (−1)
Total:
3アンダー(−3 )
注:料金は「安ければ良い」という意味ではなく、内容に見合っていたかどうか



今回はLAのゴルフ場の中で、私の最愛コースのひとつをご紹介します。サウスベイ地区にお住まいのゴルファーの方々には、もう説明不要ですよね。トーランス市の中心を南北に走るHawthorn Blvd.を南下して、パロス・バーデスの山を登りきって下りの道に入った海側の斜面に雄大に広がる、”Los Verdes Golf Course”。古い歴史を持つコースで、現在は最近着実に勢力を拡大している、American Golfが運営管理をしています。『良いゴルフコースの資質』って何だろう?この考察に対する1つの解答がこのコースにはあると思います。場所その他詳しくはwww.americangolf.comにて。


サービス、設備は問題なし

まず従業員のサービス対応。いつも混雑するコースなので、ゴルファーからの様々な依頼や問い合わせでゴッタ返していますが、ベテラン数名がてきぱきとこなしています。一部常連にひいき目の態度が見られるという意見もありますが、それは多少どこでも、または誰でも同じことです。特に問題はありません。


次はドライビングレンジ。ラウンドしない地元の人もよく練習に来るので、ここもいつも賑わっていますが、打席数も多く設備的には問題ないでしょう。ただここのように斜面に作った打ち上げ気味のレンジでいつも練習していると、どうしてもスイングがアッパー気味になってしまうかも。ラウンド前のウォームアップには問題ありませんが、定期的にたくさん打ち込む練習場としては、できるだけフラットな地形のレンジがいいと思います。この採点には関係のない余談ですが… カートは、ここは決して高額なフィーを取るタイプのコースではないので、カートもGPSなどは装備されていませんが、手入れもしっかりとされており全く問題ありません。

15番ホールは絶景
思わず笑みがでるほどの素晴らしさ

さてコースの景観。私もLAで数多くのゴルフ場を訪れました。『海を見下ろす雄大なコース…』とうたって$200近くのフィーを取るコースや、豪快な眺望だけを売り物にするスキー場のようなコースがたまにあります。でもそのプレーの難易度と美しい眺望の必然的な融合、あくまでもプレーに即して自然に目に入ってくる景色と肌に感じる海風、空の青さと海の蒼さを分断するグリーンの緑と白い雲…。そのような視点から見る限り、ここのバックナインの15番から16番にかけてが、私はLAで一番だと思います。多くの豪華なゴルフ場がここの後に開場して来ましたが、未だにこの古くて決して高額でないコースを、追い抜くことができないのです。15番のティーショットを打ってセカンド地点に向う時、グリーンが見えて来た時の挑戦的なアゲインストの海風。私はいつも嬉しさに思わず口元が緩んでしまいます。ゴルフの本質を無言で見せてくれるこのホールの姿を見て、1人で笑っているのです(ちょっと危ない?)。南可Aコースの採点は最高がイーグルの◎ですが、もしその上があればもっと点をあげたいほど。とにかくここはイーグルでしょう。フェアウエイとグリーンのコンディション。リーズナブルなプレーフィーといつも大繁盛の混雑度を考えると、まあこれで充分に納得でしょう。どちらもパーに。


これだけの満足度で
リーズナブルな料金設定

ホットドッグは特によくも悪くもないです。ただスナックバーの外でバーベキュー式にソーセージを焼いてくれるので、開放感と食欲をそそる匂いで胃を刺激され、なかなか悪くない雰囲気です。でもバーディには届かず。バーのサービス内容も大きな問題はないと思います。決してお洒落な空間があるわけでないですが、やはりゴルフはスポーツ。冷えたビールとちょっとしたおつまみがあり、愛想の良いお姉さんがサービスしてくれる。それで十分じゃないですか。ゴルファーの天国は意外と気楽なところにあるのです。ここはパーにします。プレー費は週末のカート利用で$40。歩けば$26。あのバックナインを体験できるなら、この価格は非常に高い価値のある金額だと思います。どこかのカード会社じゃないですが、あの15番ホールの空間だけはまさに“プライスレス”。これはバーディですね。


いつ行っても裏切らない、“ゴルフ・シズル”を感じさせてくれるロス・バーデス。でも実は、結構難しいコースでもあると思います。ドッグレッグが多いし(ティーショットのプレッシャーが格段に上る)、グリーンは海に向って強烈な順目で、パッティングも苦しめられます。上級者も手こずるコースではありますが、でも是非初心者やあまりラウンド経験のない方々を連れて行ってあげて下さい。ゴルフの持つ美しさと楽しさを全てのゴルファーに伝授してくれ、また新たなゴルフフリーク達を増やしてくれることは間違いないでしょう。

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