アーカンソー州(35)/アメリカ南部

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クリントン前大統領を生んだ・国内随一の米どころ

アーカンソー州の旗

州内には5つの国立公園、45の州立公園、13の湖と2つの山脈、そして州を横切るアーカンソー川を有する。「The Natural State」のニックネーム通り、自然に恵まれた州だ。

アーカンソー(Arkansas)州の基本情報
人口(2022) 3,025,891人
面積 52,023.8mile2
人口密度 (2020) 57.9人/mile
州都 リトルロック(Little Rock)
州知事(2024) Sarah Huckabee Sanders(共和党)
州のニックネーム Bear State, Land of Opportunity, Natural State, Wonder State
人種の割合 白人78.5% / 黒人15.6% / ネイティブ・アメリカン1.1% / アジア系1.8% / ヒスパニック8.6%
1世帯当たりの平均収入 (2022) $55,432
貧困家庭の割合 (2022) 16.8%
住宅平均価格 (2017-2022) $162,400
平均家賃 (2017-2022) $846
観光情報サイト Arkansas Office of Tourism
オフィシャルサイト AR.gov

(出典元:U.S. Census Bureau)

マッカーサー元帥の生家は州立公園として一般公開

アーカンソー州でまず思い浮かぶのは、ビル・クリントン前大統領だ。ホープの生まれで、幼少時代は富裕層の別荘地として人気の高い温泉町、ホットスプリングスで過ごした。ジョージタウン大学の学生だったクリントンは、ジェームズ・フルブライト上院議員の事務所で働く。
 
フルブライトは多数の日本人を奨学金でアメリカ留学に招き、日本の政治、経済、学術各界の人材を育てた人であるが、彼もまたアーカンソーに縁が深い。アーカンソー大学を卒業後、母校で学長を務め、同州から上院議員に選出された。もう1人忘れてならないのが、ダグラス・マッカーサー元帥。州都リトルロック市内にある彼の生家は現在、マッカーサー州立公園として一般に公開されている。
 
中南部に位置し、面積の半分が森林地帯。2000フィートの山脈に囲まれた州北西のオザーク地方には、国で初めて川として指定されたバッファローリバーや数々の州立公園が点在する。また、州東部のデルタ地方は平原地帯で農業が盛ん。

全米唯一のダイヤモンド鉱山も

16世紀半ば以降、ミシシッピ川中流の西岸に広がる領域はスペインとフランスが支配権を握っていたが、1803年のルイジアナ購入で合衆国の領土に、1819年には準州となる。1936年には人口6万人という条件に達し、25番目の州として正式加盟した。
 
主な生産物は米を始め、ブロイラー、綿花、大豆、穀物、ブドウなど。全米最大手の精米会社ライスランド社や養鶏のタイソン社の本社も同州にある。全体として南部の農業州といったイメージだが、1906年にダイヤモンドが発見された、全米で唯一の鉱山も有する。世界でも珍しい一般公開された鉱山で、一攫千金を夢見て人々がダイヤモンド堀りに訪れる。また、アルミニウムの主原料であるボーキサイトもその生産量が全米一(2001年実績)だ。

 

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