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テルコ・ゴルノーのきままなスクラップブック

生活に「手作り」をたくさん取り入れたブログでお馴染みの作者 テルコさんの「手作りの宝物」をご紹介します。

テルコ・ゴルノー
テルコ・ゴルノー

2003年よりLA在住。趣味は陶芸・編み物・水泳・サルサなど。旅行も好きで今まで訪れた国は62カ国。

Vol.23) ミシンの出番

私は夏になると、何年も同じ麦わら帽子を被っていますが、子供は身体と共に頭のサイズも大きくなるから、帽子も長持ちしません。2年前に縫ったスミレ柄とてんとう虫柄の2つの帽子もすっかり小さくなってしまいました。

日本に住んでいた頃は自分の服をせっせと縫っていたのだけど、アメリカに来て裁縫から遠ざかっていました。理由は「布の値段が高い」こと。東京・西日暮里の布問屋街の近所に住んでいたため、1メートル100円、なんていう破格の布が簡単に手に入ったのです。思い切って買った工業用ミシンは棚の奥にしまわれたままで、家の修理や育児でさらにミシンから遠ざかった生活になっていました。

妊娠中は「ワンピースやスカートを作ってあげたいな」なんて夢見ていたものですが、現実にはそんな余裕がないまま、今に至ります。時間がないわけじゃなくて、時間は作ればあるのです。ただ心の余裕がなかったのでした。 

私の好みを知り尽くしている妹が「ソフィの髪にでも結んでね」と、素敵なチェコのアンティークリボンを贈ってくれました。娘に与えたら、たちまち口に入れたりはさみで切ったりするのは目に見えています。そこで、帽子のアクセントとして縫い付けてしまおうと考えました。

今回はデニムと赤地に小さい白の水玉の2種類を使いました。それぞれ1ヤードで十分です。同じデザインの帽子でも、色や素材が違うだけで随分違った印象になります。

布を切る作業はテーブルいっぱいに広げるし、はさみを使っている私を見たら娘もやりたがるに決まっているから、デイケアに預かってもらっている日に慎重にやりました。でも縫い合わせるのは、あえて娘の居る日を選びました。


ミシンを出したら「What's this?」と興味深々でしたが、感覚的に「ケガすると痛いもの」だということはわかるのでしょう、予想していたほどいたずらしない! 下準備は娘の居ない時にしておいたので、後はパーッと縫うだけです。アイロンで縫い代を割りつつ、クッキーと牛乳を与えてミシンに近付かないように仕向けたり、切れ端の布をあげて手伝っている気分にさせたり。
 
1人で作業したら30分で全部終わるところが、3倍かかって1時間半になってしまうけど、ぴったりサイズの帽子ができたらうれしいし、達成感があります。

色々なお母さんが居て、色々な形の子供へのアプローチの仕方があると思うけど、私の場合はちょっとした手作りで子供に喜んでもらいたいと、いつも頭をひねっています。遊んであげるのも下手だし、怒ってばかりであまり良いお母さんじゃないなという自覚が強い分、得意なことでコミュニケーションを取りたいという気持ちがあるからかもしれません。育児は思い通りにいかないことばかりだからこそ、自己満足って結構大切です。

娘が居てもミシンが使えることがわかったので、この夏は出番が増えそうです。




市販の型紙を使います。2つのデザインが選べて、サイズも色々。
リボンが映えるようにシンプルな布を選びました。接着芯も少し必要です。
布に型紙を置いてまち針を打ち、慎重に切ります。余った布でお揃いのハンカチが作れそう。
久しぶりのミシンでの作業。仕上げにリボンを縫いとめているところです。
こちらも2年前に縫ったてんとう虫の帽子。私のお気に入りでした。
でき立ての赤い帽子を被って三輪車の練習です。


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 →「Sunny's Laboratory」