ライトハウスは、新たな一歩を踏み出します
〜レバレジーズグループの一員として、在米日本人の未来をさらに明るく〜
いつも『ライトハウス』をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
このたびライトハウスは、グローバルに人材紹介・派遣、システムエンジニアリング、M&Aなど多彩な事業を展開するレバレジーズ株式会社(本社:東京、代表取締役:岩槻知秀)にM&Aの形で事業継承し、同グループの一員となりました。
創刊から35年以上、在米日本人の皆さまに「課題解決」「勇気・元気」「うるおい」をお届けすることを目指して情報を発信してまいりましたが、今後はレバレジーズの持つテクノロジー、グローバル展開力、オペレーション改善や組織運営のノウハウ、Webマーケティングの知見といった強みを掛け合わせることで、その価値をさらに高めてまいります。
あらためまして、これまで長きにわたりご支援くださった読者の皆さま、広告主・提携企業の皆さま、そして地域の日系コミュニティーの皆さまに、心より御礼申し上げます。これからも変わらず、そしてこれまで以上に皆さまのアメリカでの暮らしに寄り添う存在であり続けますので、今後のライトハウスに、ぜひご期待ください。
~ライトハウスがレバレジーズグループの一員に~
メディアと人材企業が切り拓く、新たな未来(2025年9月号掲載)
7月に行った新体制でのキックオフの日、ライトハウススタッフとレバレジーズ関係者で記念撮影。
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2025年6月25日、ライトハウスはM&Aの形でレバレジーズ株式会社に事業継承し、同グループの一員となりました。
「今後ライトハウスはどう変わっていくのか?」「そもそもレバレジーズとはどんな会社なのか?」といった皆さまの疑問にしっかりお答えすべく、特別企画をお届けいたします。
ライトハウス創業者・込山からのごあいさつをはじめ、レバレジーズの事業紹介、同社代表・岩槻のインタビュー、そしてライトハウス新体制を担う経営陣3名による座談会を通じて、これからのライトハウスの姿をお伝えします。ぜひ最後までご一読ください。
- 【退任のごあいさつ】前ライトハウス会長・込山洋一より皆さまへ
- レバレジーズってどんな会社?
- レバレジーズの事業内容
- レバレジーズ代表インタビュー
- 【ライトハウス新経営陣・座談会】M&Aによる事業継承の舞台裏と今後の戦略
【退任のごあいさつ】前ライトハウス会長・込山洋一より皆さまへ
「今よりもっと強いメディア企業になれると信じています」
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皆さま、こんにちは。このたびライトハウスは、日本のレバレジーズのグループの一員として、同グループの海外展開の一翼を担うことになりました。今後私は、代表取締役会長を退任し顧問となり、事業やメンバーを引っ張る立場から、後ろから押す(支える)側に回ります。
ロサンゼルスはガーデナ市のアパートの一室で産声を上げた『ライトハウス』は創刊から36年、読者の皆さま、広告主の皆さま、取引先の皆さま、日系コミュニティー、アメリカ社会の全ての皆さま、そしてこれまで働いてくれた全ての従業員一人一人の支えがあったからこそ、ここまでやってこられました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました!
これまで私がライトハウスを経営する中で何より大事にしてきたのは、読者の皆さまにとって価値のある、日々の生活や人生に刻まれるような情報を、コロナ禍やリーマンショック、湾岸戦争や暴動、どんな環境下であろうとお届けし続けること。そして、従業員とその家族の生活を守ることでした。
その上で、今回の決断に至った理由は二つあります。一つ目は、3年前に病を発症して、自らの死を初めて意識したこと。「ライトハウスの発行と事業を継続すること、メンバーの雇用と生活を守ること」だけは、万が一に備えて、準備することが経営者の務めであり責任だと思い至りました。そのために、社長でありパートナーの植野とは何度も話し合いを重ねました。二つ目は、「この会社をもっと大きく立派にしたい。そのためには今のマンパワーや資金力では限界がある。潤沢なリソースを持った大企業の力を借りて、ダイナミックな事業展開をしてみたい」という夢を実現するためです。
幸い複数の企業が手を挙げてくださいましたが、その中から私たちの希望と、企業文化を尊重してくれるレバレジーズグループへの企業譲渡による事業継承を決断しました。同グループはライトハウスの企業文化を尊重し、成長を共に目指してくれる企業グループです。M&Aが決まる前には経営陣自ら何度も日本から足を運び、熱意と誠実さを持って我々と話し合いを重ね、ビジョンに共感してくれました。豊富な資金力と人的リソースもあります。これからのライトハウスの未来を託すにふさわしいパートナーだと確信しています。
今後のライトハウスには、さらに多くの可能性が広がっています。AIなど技術の進化をむしろ自分たちの力に変えながら、レバレジーズが持つ人材やIT分野における強みを掛け合わせて、アメリカと日本、そして世界中の人々をつなげる、今よりもっと強いメディア企業になれると信じています。前述の通り、私も今後は顧問という形で、引き続き会社をサポートしていきます。ぜひ、今後ともライトハウスを応援していただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
レバレジーズってどんな会社?
「社会の課題を解決し、関係者全員の幸福を追求し続ける」ことをミッションに、人材・システムエンジニアリング・M&Aなどの領域で国や業界をまたいだ問題解決を行なうレバレジーズ。2005年の創業以来、黒字経営を継続し、2024年度は年商1428億円を達成した同社の事業内容と、同社代表、岩槻知秀のインタビューをお届けします。
レバレジーズの事業内容
人材、IT、M&A などの領域で社会のさまざまな課題を解決
レバレジーズ株式会社:https://leverages.jp/
01. 海外事業
アメリカ・メキシコ・ベトナムにおいて、国や地域をまたいだ就職・転職支援を行うほか、人材不足や貧困、働く環境の改善など、現地が抱える課題の解決にも取り組んでいる。また、『ライトハウス』をはじめとする現地ライフスタイルメディアの運営も行う。
02. IT事業
ITエンジニアやクリエイターに向けた総合キャリア支援サービス「レバテック」を展開。「レバテックキャリア」(転職エージェント)、「レバテックフリーランス」(案件紹介)、「レバテッククリエイター」(Web・ゲーム業界に特化した案件紹介)など、多様なサービスを提供している。
03. 医療・ヘルスケア事業
看護師向けの「レバウェル看護」(転職・就職サポート)、介護職向けの「レバウェル介護」(転職・派遣サポート)、医療機関に向けた入退院業務効率化ツール「わんコネ」など、医療・介護・福祉業界に特化した多彩なサービスを展開している。
04. 若手キャリア
新卒や若手社会人向けに、就職・転職支援エージェント「ハタラクティブ」や、就活生専用のパーソナルコーチ+企業紹介サービス「キャリアチケット」などを展開。学歴や経歴を問わず求人を紹介し、個別カウンセリングや交流会を通じ、一人一人に合ったキャリア形成を支援している
05. 新規事業・その他
社員の性格や、やる気を見える化し、人的資産の効果的な活用をサポートする企業向けツール「NALYSYS」、スマートフォンで簡単に医師の診察と薬の処方が受けられるオンライン診療サービス「レバクリ」、障害者の就労支援サービス「ワークリア」などのほか、M&A事業にも力を入れている。
北米でグローバル人材のキャリアを二つのサービスで支援
Leverages U.S. Inc. (北米拠点):https://us.leveragescareer.com/
米国内の人材紹介・派遣サービス「Leverages Career U.S.」
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◉日英バイリンガルからネイティブ人材まで、主に日系企業の採用活動をサポート。
◉採用コンサルティングの提供に加え、アメリカの人事・経営に関するセミナーイベント「LeveragesHRClub」も開催。
Leverages Career U.S.
海外留学生の新卒紹介サービス「帰国GO.com」
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◉大手有名企業、外資系企業、メガベンチャーなどと、優秀な日本人海外留学生をマッチング。
◉合同説明会や大学キャンパス内イベントの企画、採用代行などを通じて、日系企業のグローバル採用を多方面から支援。
帰国GO.com
レバレジーズ代表インタビュー
「国、業界をまたいでビジネスを拡大しながら、関係する全ての人を幸せにしたい」
ーまず、レバレジーズ創業の経緯や思いを聞かせてください。
レバレジーズ株式会社 代表取締役 岩槻知秀
いわつき・ともひで◉1980年生まれ。大阪府和泉市出身。早稲田大学社会科学部入学後、大学1年時からIT企業にてエンジニアとしてビジネス経験を積む。2005年、大学卒業と同時にレバレジーズ株式会社を設立し、フリーランスエンジニアのための業務委託事業をスタート。以来、同社を年商1000億円超えの企業に育て上げ、現在に至る。2024年2月、経済団体「新経済連盟」の幹事に就任。 |
大学時代、父の事業が失敗し、生活費や学費を自分で賄わなければならなくなりました。その時に始めたのがプログラマーの仕事です。その前から起業することは決めていたものの、当初は「何か大きなことをしたい」という漠然とした動機のみでした。そんな中で転機となったのが、在学中にいわゆるブラック企業で働く機会があって、そこでかなり嫌な思いをしたこと。その経験から、「会社は商売だけでなく、社会的意義を持ち、人を幸せにできなければ意味がない」と強く感じるようになったんです。それからあらためてビジネスプランを考えた時、「自分が人生で苦労してきた、お金と仕事の問題を解決する事業をやりたい」という思いがまず浮かんで。そして「自分にできることは何か」と考えた結果、エンジニアに特化した人材事業で勝負することにしたんです。
ー「顧客の創造を通じて、関係者全員の幸福を追求し、各個人の成長を促す」という会社の理念も、その経験が原点なのでしょうか。
そうです。あの経験から、「自分の事業が成功し、シェアを拡大できれば、そういう会社を世の中から減らせる」と真剣に考えるようになって。そこで、まず1年間会社を運営してみて、この思いが揺らがなければ、正式に理念として明文化しようと決めたんです。そして1年後も気持ちが変わらなかったので、大量の本を持って、「どこか日本語の通じないところで集中したい」とベトナムのニャチャンに渡り、ホテルに数日こもりました。そこで生まれたのが、今も大切にしているこの理念です。
ーレバレジーズグループが年間売上1000億を超える会社にまで成長できた理由は何でしょう?
正直、大きな成果を出したという感覚はあまりなくて、むしろ常に「もっとできたんじゃないか」という思いがあります。ただ、人材業界にはリクルートのような偉大な企業がある中でここまで成長できたのは、適切な市場を選び、優秀な人材を採用し、全員で全力で考え抜くこと。そして、どの会社よりも真面目に、熱心に働くこと。これらを愚直に積み重ねた結果だと思っています。
ー今、特に注力している事業の一つに海外事業があると思いますが、中でもユニークな取り組みである、日本での外国人労働者受け入れ事業についてお話しください。
『未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる』(リクルートワークス研究所)という資料によると、2040年、つまりあと15年で、日本の労働力人口は1100万人も減ると予測されています。これに伴い、働く人の税金や社会保険料の負担はますます重くなっていき、2050年には1.3人の労働者で1人の高齢者を支える構造になると言われています。この大きな社会課題に対してレバレジーズは、①働く人の最適配置、②労働力を増やす、③DX(デジタルトランスフォーメーション)、という三つのテーマで事業を手掛けています。①は「レバテック」「レバウェル」などで企業と働く人を最適にマッチングして生産性を上げる、②は海外から人を連れてきて労働力を増やす、③は仕事をデジタル化することで効率化する、というイメージですが、外国人労働者受け入れ事業は②に当たります。具体的には、ベトナムやインドネシアなどに日本語学校を設立し、約1年間学んでもらった後、日本の建設現場や介護などの職に就いてもらうということをしています。コロナ禍の時期に始めた事業ですが、すでに約1100人が実際に日本で働いた実績があります。
ー海外事業についてもう一つ、今回のライトハウス子会社化を含めたアメリカへの展開について、狙いや展望をお聞かせください。
レバレジーズは「国、業界をまたいで素早くかつ健全に拡大し、参入した業界において最も競争優位性のある会社になる。その為に、人的価値の向上と成果への貢献に全メンバーが努力する」というビジョンを掲げていて、アメリカ進出もその一環です。ライトハウスは現地で長年信頼され、現地企業とのネットワークも豊富ですから、人材紹介事業と高いシナジーを発揮できると考え、今回グループに入っていただきました。ここで事業を拡大していくことはもちろん、今後はさらに世界各国で事業を広げていきたいです。人材紹介の需要が少ない国もありますが、レバレジーズは「エンジニア」「マーケター」「営業」「デザイナー」という四つのリソースを全て自社内で保有しており、人材領域に限らず幅広い事業展開が可能だと思っています。
ー最後に、『ライトハウス』読者にメッセージをお願いします。
これからも『ライトハウス』は正確で役立つ情報をお届けしてまいりますので、手に取っていただければうれしいです。また、今後アメリカで、人材、M&A、DXなど、さまざまな事業を展開してまいりますので、応援よろしくお願いいたします!
【ライトハウス新経営陣・座談会】
M&Aによる事業継承の舞台裏と今後の戦略
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最後に、ライトハウスの新経営陣である佐々木、チョ、植野の3名に、今回のM&Aによる事業継承の経緯や今後の『ライトハウス』のメディアとしての展望、レバレジーズとライトハウスのアメリカにおける今後のビジネス戦略・シナジーなどについて、座談会形式で語ってもらいました。ファシリテーションはライトハウス編集長・東條が担当しています!

ライトハウス代表取締役会長/Leverages U.S. Inc. 社長
佐々木勇人(はやと)
東京理科大学大学院在学中にウェブ事業で起業し、卒業時に売却。2013年4月、新卒でレバレジーズ株式会社に入社。人材紹介事業の広告担当、マーケティング責任者、事業部長、新規事業開発室長、経営企画室長を歴任。2024年4月、Leverages U.S. Inc.の代表取締役に就任し渡米。2025年6月、ライトハウスの代表取締役会長に就任。

ライトハウス CFO/レバレジーズ経営企画室 室長
チョ・ズンヒョク
外資系・日系コンサルファームにて中期経営計画策定、ビジネスデューデリジェンス、CVC設立、管理会計高度化など、戦略・ファイナンスに関わるプロジェクトを多数推進。2024年、レバレジーズ株式会社に転職。現在は、同社で経営企画室の室長として全社戦略策定・経営管理・新規事業・M&Aなど、全社横断的なプロジェクトを統括している。

ライトハウス代表取締役社長
植野毅
神戸大学理学部卒。新卒で株式会社リクルート入社後、16年間在籍し、人材・教育・販促・旅行など多様な事業部で働く。特に経験が深い領域は、営業マネジメント、人材育成、新規事業開発など。退職後、妻と2人で210泊、33カ国の世界一周旅行を体験。2013年4月、縁あってロサンゼルスに移住し、ライトハウスの社長に就任。以来、同職を12年にわたり務めてきた。
東條:まず、今回のレバレジーズによるライトハウスのM&Aについて、どのような狙い、思いがあったのかをお話しください
佐々木:そもそもなぜアメリカ進出なのかというと、まずレバレジーズが解決したい大きな社会問題として、「日本の国力の低下」というのがあるんですね。そして、その解決の手段の一つとして海外から日本に労働力を引っ張ってきて生産力を上げる、ということをやってきているのですが、その次に目指したいこととして、日本のプロダクトを海外に輸出し、日本企業として世界で勝ちたいという考えがあります。これまでベトナムやメキシコなどに参入してきましたが、どの国も市場規模は数十億~数百億円と小ぶりです。その点、アメリカは世界一の経済規模を誇る国であり、レバレジーズの事業の根幹である人材領域だけでも市場規模は8兆円もあります。ですから、我々のグローバル展開においても最重要進出国と見なし、絶対に進出したいという思いがありました。それで昨年、まずはシアトルの日系人材紹介会社をM&Aする形で、Leverages U.S. Inc.を立ち上げたんです。
チョ:補足しますと、レバレジーズ全体として10年以内に年間売上1兆円を目指すというマイルストーンがあるんですね。今は日本国内での事業展開がメインですが、今後グローバル市場にどんどん浸透していって、海外の売上比率も上げていくということをしたくて、今はその初期フェーズと言えます。
東條:なるほど。その流れから、なぜライトハウスをグループに迎える決断をしたのでしょうか。
佐々木:アメリカは新規参入なので、まずはレバレジーズの強みである人材紹介の市場、それも最初は日系の市場から参入することで、事業の成功確率をより高めようと考えました。そして顧客となる企業や求職者に対するマーケティング戦略として、ベトナムなど他国でも展開実績のあった現地メディアをアメリカでも運営し、プロモーションの基軸にしようと計画していました。実際にアメリカの市場調査をする中で、「『ライトハウス』みたいなメディアが持てたら本当に良いよね」なんて話を、今回のM&Aの話が出る前からしていたんです。そうしたら、これはもう運命としか言いようがないんですが、ライトハウスが会社の事業継承先を探しているという情報を得て、1年くらい前からM&Aの話を始め、今回実現に至ったという経緯です。
チョ:ただ、現地メディアならどこでも良かったわけじゃないんですよね。『ライトハウス』が良いなと思ったのは、現地の日系コミュニティーに深く根付いていること、独自の編集記事で読者やクライアントから厚い信頼を得ていると感じたことがまず一つ。あと、僕はM&Aをする際、その会社の沿革や創業者の思いみたいなところを最初に見るんです。その中で、「金儲けのためにちょっと作った箱です」みたいな雰囲気を感じると魅力を感じないんですよね。その点、ライトハウスからは、そうではない、事業への熱い思いみたいなものを強く感じました。
東條:そんなふうにライトハウスを評価いただけて、うれしいです。
佐々木:あと、M&Aって、文化が全然違う会社同士だと、うまくいかないことが多いんですよね。なので、理念が一致するかどうかは、レバレジーズのM&Aでも最重要視しています。その意味で、レバレジーズとライトハウスは「事業の拡大を通して人々の幸福や社会貢献を追求する」といった上位概念が一致していると感じたんです。それがあったから、代表の岩槻も僕もぜひ、レバレジーズグループに入っていただきたいと思いましたし、込山さん、植野さんも、最終的に決断していただけたと思っています。
東條:植野さん、ライトハウス側からの視点でも、今回のM&Aについてお話しいただけますか?
植野:はい。きっかけは、約3年前の込山さんの病気の発覚ですね。それまでは2人とも体力に自信があり、いつまでも働けるなんて思っていましたが、もし我々に何かあった時に、会社、事業、仲間の将来をどうすれば守れるのか、どうすれば持続発展していけるのかと考えるようになって。その中で、一つの可能性としてM&Aを検討し始めました。シナジーが見込め、パワーと活気のある会社組織に事業を託し、ライトハウスの再生と進化を促す選択もあるんじゃないかと。最終的に縁があって、未来を託せる理想のパートナーであると強く信じられたのが、レバレジーズでした。ちなみに、この場を借りて私個人の今後もお話しさせていただくと、2025年12月末までは、ライトハウス社長としてレバレジーズとのシナジー効果を最大化できるようコミットする予定です。その後は、別の形でライトハウスの成長を応援、支援しつつ、いつかやりたかったエグゼクティブコーチや組織開発研修の道を本格的に探求していきたいと考えています。
東條:ありがとうございます。植野さん、引き続きよろしくお願いします。
さて、ここまで聞くと、読者の皆さんには「今後、レバレジーズとライトハウスは一つのグループとして、メディアを軸に人材紹介事業もやっていく。さらに言うと、今後はライトハウスが在米日本人の皆さんの職探しのお手伝いもしていく」というふうに見えると思いますが、そこは間違いないですよね?
植野:その通りです。間違いないです。(佐々木、チョも同意)
東條:ではそれを前提に、まずライトハウスのメディア事業について伺いたいのですが、今後『ライトハウス』誌はどうなっていくとお考えでしょうか?
佐々木:一般的に、紙媒体は市場としては縮小してきていますが、まだまだなくならないと思うんですよ。実際、アメリカに来ていろんな方と話してみて感じたのが、『ライトハウス』が配本されたらピックアップして持ち帰り、家で読むのを楽しみにしているという人が本当にたくさんいるということ。インタビュー記事などでも、取材対象者と情報発信側の気持ちや感情が、紙で物理的に手に取ることでより伝わる部分もありますよね。ただ同時に、デジタル化はしっかり進めていきたいと思っています。進め方には二つあると思っていて、一つは今あるアメリカでの生活に根付いたコンテンツを、電子版やアプリだけではなく、ウェブサイトでもきちんと読者の皆さんに読んでいただける形にすること。もう一つは、求人情報をはじめとする更新性のあるコンテンツを頻繁に上げ、ライトハウスのウェブサイトへ訪れる価値自体を増幅させること。この二つをきっちりやるだけで、ライトハウスのウェブサイトは今よりもっと在米日本人の皆さんにとって価値のあるサービスになると思います。
植野:『ライトハウス』がこれからも頼りになるメディアとして選ばれ続けるには、「温故知新」がキーワードになると思っています。これまで大切にしてきた「課題解決」「勇気・元気」「うるおい」という三つの編集方針や人とのつながり、メディアの価値などは大事にしながら、メディア事業のミッションでも掲げているとおり「最適な表現方法と最適な媒体を使って情報を発信する」というのを、レバレジーズと一緒に進めていきたい。今のウェブサイトの話もまさにそうだし、変化を恐れないことが大事だと思っています。
東條:ウェブサイトの刷新は絶対に進めていきたいですね。あとレバレジーズには日米での就職・転職、IT業界や医療・介護、M&Aなどに関して深い知見があるので、それを生かした記事も今後は作っていけたらいいですね。「働く」というのは人の生活の中で最も大事な行為の一つだと思うので、『ライトハウス』でそういう情報を充実させていけるのは楽しみです。
チョ:あと、もう少し長期的な話をすると、今はライトハウスもLeverages U.S. Inc.も西海岸を中心にサービス展開をしていますが、将来的には全米に展開していきたいですね。それと、日本と近い文化圏の国、例えば韓国や中国のコミュニティーに対しても、『ライトハウス』独自のコンテンツを届けられたら、なんて考えもあります。
植野:レバレジーズが持つIT面での知見や人的パワーで、全米、さらに他国コミュニティーにオンラインで情報を届ける、というのも考えていけそうですね。
東條:たしかに、今も『ライトハウス』増刊号は毎年春と秋に2回、全米各地で配っていますが、掲載記事はアメリカのどこに住んでいても楽しめる内容のものに絞っています。そこから一歩進んで、各エリアでもっとローカルに根差した情報を定期的に届けられたら、さらに多くの在米日本人の皆さんのお役に立てますね。さて、次のテーマに移らせてください。アメリカ市場における今後の事業展開の展望をお聞かせいただけますか?
佐々木:まず短期的には、日系の人材紹介市場で業界シェア1位を目指指します。すでに我々より先にアメリカに進出されている既存の人材紹介会社さんも本当に素晴らしいサービスを提供されていると思うのですが、レバレジーズとしても、ライトハウスの力を最大限活用しながら独自のポジションを確立し、シェアを拡大していきたいです。弊社のようなベンチャー企業が一定のシェアを獲得することで、アメリカ国内の日系人材市場自体もまだまだ成長させられると考えているので、盛り上げ役になれたらと思っています。その次、中長期的には、冒頭でも話したようにアメリカの現地人材市場にも挑戦したいですし、イギリス、ドイツ、フランスをはじめとするヨーロッパの日系人材市場にも進出したいですね。その中で、徐々にレバレジーズの強みであるITや医療・介護など特定の業界に特化した人材紹介の知見も生かしていけたらと考えています。どちらの業界も、日本の10倍くらいの市場規模がありますからね。
チョ:CFO(最高財務責任者)の立場から補足すると、レバレジーズはグループ全体の年間売上が1000億円を超えた今でも毎年130%以上の成長を続けており、これからもその成長率を維持していきたいと思っています。では、この成長の源泉が何かというと、専門性の高い人材が多く働く集団であるというのももちろんそうなんですが、投資にかなりアグレッシブな会社であるというのもありまして。これはもちろん経営管理をしっかりした上でキャッシュを創出し、投資に回すということが大事なんですが、Leverages U.S. Inc.とライトハウスに関しては、金銭的にも人的にも惜しまず投資をしていくつもりです。
東條:それは心強いです。さて、ここまでメディア、人材事業を中心に話してきましたが、その他に注力していきたい分野はありますか?
チョ:もともとライトハウスにはメディア事業以外に、日本の大学を在米バイリンガル高校生やその保護者の方々に紹介するビジネスがありますよね。その点で、レバレジーズは「キャリアチケット」という新卒向けの就職支援サービスを手掛けているほか、レバレジーズ自体が新卒採用にすごく積極的で、2026年には900人の入社を予定しています。こうした背景から、多くの日本の大学と強いつながりを持っているんです。今後はそのネットワークを生かし、より多くの日本の大学を紹介していきたいと考えています。加えて、ライトハウスには日本への本帰国を考えている在米シニアと日本の高齢者施設や関連サービスをマッチングする事業もありますよね。一方、レバレジーズには「レバウェル」という看護師や介護福祉士向けの人材紹介・派遣サービスがあって、高齢者施設との接点も豊富です。ですから大学と同じように、今後は読者の皆さんに、より多くの高齢者向け施設やサービスをご紹介していけると考えています。
佐々木:大学の話で言うと、『ライトハウス』読者の方の中には、アメリカの大学に通っていて将来は日本での就職も検討したいという学生さんや、その保護者の方も多くいると思っていて。ただ、日本の就活は特殊過ぎて、海外からだとなかなかうまくいかないんですよね。その意味では、例えばアメリカの大学に通うお子さんの就職に関して不安をお持ちの保護者の方には、レバレジーズで手掛けている「帰国GO.com」という、海外留学生、留学経験者の日本での就職活動をサポートするサービスを活用いただきたいですし、レバレジーズ自体も就職先として検討していただけたらと思いますね。あとは最後にもう一つ加えるとすれば、 人材事業の次はM&A事業を伸ばしていきたいです。在米日本人の中には、自身で事業を営まれている方もたくさんいると思うんですよね。同時に日本には、アメリカの現地企業をM&Aで経営統合して、それを足掛かりに進出したいっていう会社がたくさんあるんですよ。ですから、それこそ今回のレバレジーズとライトハウスのように、次世代にビジネスを託したいアメリカの事業オーナーとアメリカ進出したい日本のベンチャー企業をマッチングする事業というのは成り立つと思っていて。レバレジーズはすでに日本国内でのM&A案件を多数こなしているので、その知見を日米間でも生かして展開していけたらと思います。
東條:なるほど。たしかに日米を股にかけたM&A事業というのは需要がありそうで楽しみですね。では最後に、皆さんから『ライトハウス』読者に向けてメッセージをお願いできますか?
佐々木:込山さんから会長職を引き継ぎ、ライトハウスの経営を推進していくことを、すごく楽しみに思っています。ビジネスは結果をお金で判断されがちですが、その前に読者やクライアントの皆さまへの貢献をきちんとすることが何よりも重要だと思っておりますので、ライトハウスとしてもLeverages U.S. Inc.としても、貢献の最大化ができるようベストを尽くします。ぜひご支援をよろしくお願いいたします!
チョ:経営管理の仕組み・体制をきちんと構築した上で、これまで以上に面白くて役立つコンテンツ、サービスを皆さんに提供できるように積極的に投資していけたらと思っておりますので、これからの新生ライトハウスにぜひご期待ください。
植野:ここまで読んでいただいた読者の皆さんが、少しでも新生ライトハウスの未来にワクワクしていただけていたら、それが何よりうれしいです。私自身も、未来を一緒に創っていけると信じられる企業に事業を継承するという道を選び、実現し、そこから生み出す新しい成果を皆さんにお届けできることにワクワクしています。レバレジーズとライトハウスの未来の土台作りのため、そして何より在米日系社会の未来のために、精一杯責任を果たしたいと思っています。今後とも、新生ライトハウスをよろしくお願いいたします。
座談会を終えて
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皆さん、座談会はいかがでしたか? 個人的に特に胸に響いたのは、植野の「温故知新」という言葉です。「日本人が世界で活躍し、その国で暮らす人々と一緒に成長していくことを応援するために、ローカルに根ざした視点を持つプロのメディアとして、『課題解決』『勇気・元気』『うるおい』をもたらす情報を、最適な表現方法と最適な媒体を使って発信することで、安心・充実・チャレンジングでワクワク出来る、豊かな人生の実現に貢献する。」というメディア事業のミッション・ステートメントは、12年前に植野が社長に就任した際、自分を含む当時のマネージャー陣と作ったものですが、今がまさに立ち返る時と感じています。今後も迅速に変化しながら、皆さまにより一層愛される『ライトハウス』をお届けしたいと思いますので、ご支援よろしくお願いいたします!


