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ビザに関する疑問に回答!アメリカ移民法Q&A

現地情報誌「ライトハウス」に連載中の米国移民法・ビザ申請の疑問に答える人気コラム。永住権・グリーンカードの申請から、就労(H1)ビザ申請、留学ビザ(Fビザ)、Jビザ申請、さらにはアメリカでの会社設立などについて、さまざまなケースを専門家が徹底解説。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

結婚により夫婦揃ってグリーンカードを取得するには?

瀧 恵之 弁護士

Q:勤務しているレストランにスポンサーになってもらい、グリーンカードを申請中です。近々、付き合っている彼女と結婚することになりました。彼女は現在F-1 ビザで滞在中ですが、結婚後も一緒に米国で暮らしたいと考えています。彼女のグリーンカードも、私と一緒に取ることはできませんか?


A:まず最も重要なことは、あなたがグリーンカードを取得するまでに、彼女との入籍を済ませておく必要があるということです。

あなたのグリーンカードが認可された後に、彼女と結婚(入籍)した場合、彼女がグリーンカードを取得するのには、現在5年以上要しています。

また、グリーンカード取得までの間、彼女があなたと結婚しているからという理由だけで、米国に滞在することはできません。例えば、グリーンカードが取得できるまでの5年間、彼女は現在のF-1 ビザを維持し続けなくてはならないなど、非常に不便な状況を作り出してしまいます。

一方、グリーンカードを取得する前に彼女との入籍を済ませた場合。彼女をグリーンカード取得手続きに加える方法は、あなたのグリーンカードの申請が、現在どの段階にあるかによって変わってきます。

ちなみに雇用を通してグリーンカードを申請する場合は、第1段階として、労働認可証(Labor Certification)を取得するための過程である労働局(Department of Labor) での審査があります。次に第2段階としてスポンサー企業の経営状態の審査(I-140 による申請)へと続き、最後に第3段階として、申請者自身の審査(I-485 による申請)となっています。

申請者が、修士号を取得していたり、学士号に加えて5 年以上の職務経験があるような場合などには、前記の第2段階と第3段階が並行して進むこともあります。ただし、第2段階の I-140の申請が認可を受けない限り、第3 段階のI-485 の申請が認可されることはありません。


審査の段階によって異なる申請手続きと取得までの時間
もし、あなたのケースが第3段階のI-485 による申請を開始していない場合は、彼女と入籍後に一緒にI-485の申請を行うのが得策です。彼女のI-485 の申請が開始された時点で、彼女の米国での滞在資格は確保されますので、F-1 ビザのステータスが切れても構わないことになります。

また、I-485 に加えて2 人共が、I-765(就労許可の申請)とI-131(一時渡航許可)の申請を行えば、彼女も申請から約2カ月から4カ月程度で、就労許可、および一時渡航許可を取得することができますので、米国での就労(この場合、彼女はどこで働いても構わないことになります)、および一時的に米国を離れても(F-1 ビザが切れた後であっても)再入国することが可能になります。

この際、気を付けていただきたいのは、彼女がI-485 の申請を行うまでは、F-1 ステータスを維持しないといけないということです。 これは、仮に F-1ビザが切れた場合でも、学校にフルタイムで通い、有効なI-20 を保持することによって、確保することができます。ただし、F-1 ビザが切れた後は、一時渡航許可を取得するまで、米国外への渡航はできません。

次に、もしあなたのケースが第3段階のI-485 による申請を既に開始してしまっている場合。

あなたのグリーンカードが取得できるまで待ち、その後に彼女の申請を行うことになります。この場合、彼女のグリーンカード申請を開始して、約9カ月から1年で取得することができます。彼女の申請を開始した後は、彼女がグリーンカードを取得するまでの間、就労許可、および再入国許可は先に取得することができますので、彼女は就労、および米国外へ渡航することができます。

そして、もし彼女が、ステータスを維持できない等の理由によって、あなたのグリーンカード取得まで米国内で待つことができず、日本に帰って待つ場合。

あなたがグリーンカードを取得した後、日本の米国大使館でグリーンカードの手続き(Consular Processing)を行うことも可能です。ただし、この場合も、あなたがグリーンカードを取得する前に彼女との入籍を済ませておくことが重要です。

日本の米国大使館で彼女のインタビューが行われ、そこで最終的に認可を受けると、半年間有効で米国に1回限り入国可能なビザ(Immigrant Visa)が発行されます。そして、米国入国の際にスタンプがパスポートに押され、この時点で彼女は法的にグリーンカードを取得したことになります。実物のカードは、その後3週間程度で入国の際に届け出た住所に郵送されます。


(2010年3月1日号掲載)


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