移民法Q&A
過去に不法行為のあったビザウエイバーに容赦
友人がビザウエイバーでアメリカに来ようとしたところ、入国を拒否されてしまいました。なぜでしょうか?
過去2年間、私の法律事務所には、ビザウエイバープログラムでアメリカに入国しようとして拒否された旅行者からの問い合わせが数多くありました。入国拒否の理由のほとんどが、過去にちょっとした不法行為をしてしまった、つまり何年か前に1日から10日間、滞在期間を過ぎてアメリカに留まってしまったというものでした。
これらの旅行者は、その後、何の問題もなくアメリカへの旅行を続けていましたが、彼らにとって不運なことに、数年前から米国税関・国境保護局(CBP: U.S. Customs and Border Protection)が、ビザウエイバープログラムで滞在期間を過ぎてしまったことのある旅行者について、空港で入国を拒否し帰国させて、観光ビザを取るよう促してきました。
過去にビザウエイバーでオーバーステイしてしまったら、もうアメリカには入れないのでしょうか?
8月12日、米国税関・国境保護局のボナー局長は、同局の係員に対して、新しい自由裁量を与えると発表しました。それは、ビザウエイバープログラムにもとづき、前回の滞在で、自分の不注意などからオーバーステイしてしまった旅行者で危険性のない者に対しては、1回は容赦する(Parole)というものです。
ボナー局長は、次のように語っています。「ビザウエイバープログラムの国からの旅行者が以前たった数日間オーバーステイしてしまったために、アメリカの空港で入国を拒否されてしまったというケースがたくさんありますが、その多くは米国に対して何の脅威ももたらさないと主張する旅行者でした。これまでは、入国拒否された旅行者に対し、帰りの飛行機が出るまでのひと晩を手錠をはめて留置所まで護送してきましたが、これらの処置は、単に不注意でオーバーステイしてしまった旅行者にとってはまったくの見当違いのことです。本日、この発表により、空港や港を担当する当局の責任者に、テロや犯罪の恐れのある者や出稼ぎに来た可能性のある者以外は、入国許可を認めるという指示を出しました。
この発表により、米国税関・国境保護局の責任者は、ビザウエイバープログラムで不法滞在をしてしまった、危険性のない旅行者を、1回のみ容赦できることになりました。もちろんそれはケース・バイ・ケースですが、これらの旅行者に対し、ビザウエイバーとしてオーバーステイしていること、今後はビザを取得してから来ることと、注意を促すことにしています。
1回は容赦してもらえるとしても、やはり観光ビザを取得しておいた方が安全でしょうか?
空港でのトラブル発生を避けるため、以前にビザウエイバープログラムで不法滞在をしたことのある人は、アメリカへ旅行する際に、観光ビザを取ってから入国することを強くおすすめします。


