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移民法Q&A

PhD を持っていると グリーンカードは取りやすい?

私は医療関係の研究に従事して おり、このたび他州の研究所で 勤務することになりました。しかし、 その研究所は政府関連のため、ビザの スポンサーにはなってもらえません。 私はPhD を持っており、研究に関す る出版物も多く出版されています。 PhD 取得者は、グリーンカードが取 りやすいと友人から聞いたことがあり ます。私の場合、スポンサーなしでグ リーンカードの申請ができるのでしょ うか?

あなたのようにPhD を取得して いる人は、確かに永住権(グリー ンカード)を通常より短期間で取得す ることができます。

あなたの場合は、永住権申請にお ける第1優先のカテゴリーに該当しま す。このカテゴリーでは、第2、第3 優先のように、「Labor Certifi cation(労 働許可)」を取得する必要がありませ ん。

しかしながら、PhD を保持してい るだけで、それが可能なわけではあり ません。「高度な特殊技能者」として、 ビザではなく永住権を申請するには、 以下の10 条件のうち、少なくとも3 つを満たしている必要があります。

国際的に価値のある賞を受賞したこ とがある

当該分野の功績者で構成される団体 に属している

申請者に関して言及した内容の出版 物がある

申請者が当該分野において、他者を審査したことがある

申請者が、当該分野で多大な貢献を した

申請者が、当該分野の学術的記事を 執筆したことがある

申請者の作品が、展示されたことが ある

名声のある団体・組織等において重 要な役割を担ったことがある

申請者が、当該分野における他者と 比べ、高い報酬を得ている

申請者が芸術・芸能関係の分野に属 する場合、その分野において高い人 気・評判を得ている

これらの条件を満たすには、確かに PhD を取得したというだけでは十分で はありません。しかし、あなたのよう にPhD 取得後、研究活動に従事し続 けているような場合には、その過程に おいてこれらの条件を、必然的に満た している場合もあります。

逆に、前記の条件を3つ以上高度な レベルにおいて満たしていれば、必ず しもPhD を取得している必要はありま せん。例えば、有名芸能人やスポーツ 選手も、このカテゴリーにおいて永住 権の申請・取得が可能です。

雇用者が存在しなくても 永住権の申請が可能

前記条件の具体的な証明方法として は、当該分野の専門誌に掲載されたことがあればそのコピー、当該分野にお ける著名人、または業績を評価できる 立場にある団体からの推薦状を提出す るのが好ましいです。

当該分野において他者を評価したり 審査する立場にあったり、以前その立 場にいたことがあれば、それに関する 資料を提出すれば、申請には非常に有 効だと言えます。

また、この申請方法の最大のメリッ トは、具体的な雇用者が存在しなくて も良く(もちろんいればプラスです)、 当該分野において申請者がいかに仕 事を行っていくかの説明のみで足りま す。ですからあなたの場合も、研究活 動が、あなたの米国での滞在を十分な ものにすることを説明すれば、雇用者 が存在しない場合の申請の条件には十 分でしょう。

また、申請者の仕事が、米国の国益 に貢献していると証明することで、雇 用主の必要性が免除される申請方法も あります。これは、申請のカテゴリー 自体が異なります。そして、先の10 条件のうち最初の7つ( 銑А砲砲 いて、少なくとも2つ以上を満たす必 要があります。

この申請方法では、雇用主を見つけ る必要がなく、またLabor Certifi cation の審査過程を経る必要もなく、I-140 による申請のみで済みます。

あなたの場合、このI-140 の申請に 加え、I-485、およびI-765(就労許可) の申請を同時に行えば、申請後約2〜 3カ月で労働許可を取得できるでしょ う。そして、その時点から自由に仕事 を行うことができます。また、永住権 も、およそ1年弱で取得できるでしょ う。

(2011年1月1日号掲載)

【解答者:瀧 恵之