移民法Q&A
H-1Bの申請料値上げと上限枠から修士号取得者除外
ブッシュ新政権になってから、移民法で何か変更になったことはありますか?
2004年12月8日、移民局(USCIS)は、ブッシュ大統領が「Omnibus Appropriations Act for FY2005」という条例に署名したと発表しました。これには、H-1Bビザ保持者、およびLビザ保持者に関する条項が含まれています。H-1Bビザ、Lビザは共に、米国で外国人として一時的に雇用されることが許可されるビザです。
2003年10月1日以前は、American Competitiveness and Workforce Improvement Act of 1998(ACWIA)という条例により、外国人労働者がH-1Bビザを取得するために、申請料と別に1000ドル払うことが課されていました。この1000ドルは、米国市民、永住権保持者、職業訓練と低所得者向けの奨学金、そして、数学・工学・科学など、National Science Foundationと Department of Laborが定めた米国を豊かにするとされる学科を学ぶ就労者の奨学金へあてられてきました。ところが、このACWIAの費用は、2003年10月1日に見直しする必要に迫られることとなりました。
今回の条例により、H-1Bビザ申請に対し、引き続きACWIAの費用として、500ドル値上げした1500ドルが課せられることになります。支店を含めてフルタイムの従業員が25人以下の雇用主の場合は、750ドルの費用となります。この新しい申請料は、2004年12月8日から適用されます。
また、これまで、ある条件を満たした申請者は課金の対象外とされていましたが、今後も対象外になります。除外者対象として最も多いのは、同じ雇用者により2回目に申請している場合です。この場合、最初の申請がいつ受理されたか、最初の申請もしくは延長申請の時にACWIAの費用を支払ったかどうかは問題とされません。
追加となった申請料は他にもありますか?
あります。この新しい条例により、Fraud Prevention and Detection Feeとして500ドルの追加費用も設けられました。
この費用は、H-1Bビザを初めて申請する場合、もしくはH-1Bビザのスポンサーとなる雇用主を変更しようとしている場合、支払う必要があります。ただし、現在、H-1Bをサポートしている雇用主のもとで、ビザの修正もしくは延長する場合は支払う必要はありません。この500ドルは、2005年3月8日以降に移民局に申請した人に対して、課されることになります。
これらの費用の他に、H-1B申請の基本料金があるのですか?
そうです。これらの費用は、非移民ビザの申請(Form I-129)の費用として支払う基本料金185ドルに加えて支払うものです。また、手続きを優先的に行ってもらうためのオプショナルプログラム、プレミアムプロセシングの費用として支払う1000ドルとも別です。もちろん、申請が却下された場合でも、これらの申請料は一切返金されません。
この条例では、現在、申請数に対して発給数が少ないとして問題となっているH-1Bビザ発給の上限枠について、変更などはありませんか?
現在、1年に発給されるH-1Bビザの数(H-1Bビザの上限枠)は65,000のみです。しかしこの新条例により、追加として20,000が発給されることになります。しかし、その20,000の対象者の条件としてアメリカの教育機関で修士号もしくは、それ以上の学歴を修得した者のみとなります。ただし、その対象者も20,000人以上になった場合、H-1Bの上限枠である65,000からの申請になります。
これは、2004年10月1日から2005年9月30日までの2005年度から適用されることとなっていますが、この条項が有効になるのは、2005年の3月8日であるため、現在はその条件のもとで申請できません。移民局では、追って詳細を発表します。
労働許可申請について、何か変更がありますか?
米国行政府の規定を監視する予算管理局(OMB)が、12月10日に、PERMについての最終的な見直しを完了しました。このPERMは、労働許可(Labor Certification)についての新しいプログラムで、2年前からその施行が保留となっていました。
雇用を通して永住権を申請する場合、まず労働局での労働許可申請が必要ですが、RIR(Reduction in Recruitment)を通せば、このプロセスを短縮することができるとされていました。実際、カリフォルニア州では、RIRを通しても申請に何年もかかっており、PERMはそれをスピードアップさせるのが目的です。
施行開始は公表から60日後としています。詳しくは、次のウェブサイトで。
http://ows.doleta.gov/foreign/perm.asp


