アメリカで暮らす

移民法Q&A

米軍従軍による米国永住権の申請

私は、数年にわたりオーバーステイしており、不法滞在中です。今から合法的にアメリカに滞在する方法はあるのでしょうか?

 米軍に従軍する方法が選択肢としてあります。現役軍人および、退役軍人の一部は、Immigration and Nationality Act(INA)の特記事項により、アメリカ市民権の申請資格があります。特筆すべきは、戦時特例が施行されているため、現在グリーンカードを持っていなくても市民権申請ができる点です。さらに、移民局(USCIS)は、従軍中の軍人や最近除隊したばかりの軍人に対する申請や帰化の手続きを一新して簡略化しました。一般的にこの対象となるのは、陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊、予備役などです。

従軍による市民権申請に条件はありますか?

 いくつかの必要事項や資格があります。それらは、(1)きちんとしたモラルを持っていること、(2)英語力があること、(3)アメリカ合衆国の政治や歴史に対する知識があること、(4)合衆国憲法に対して忠誠を誓うこと。
 これらの資格を持つ米軍人は、米国内における居住期間などの帰化条件から除外されます。こうした特例は移民法のセクション328、329項に記されています。
 米軍人は、帰化申請、インタビュー、宣誓式など、すべての過程を海外で行うことができます。従軍により市民権を得た者が、5年以内に「名誉の除隊」以外で除隊すると、その市民権は無効になります。
 なお、アメリカ同時多発テロ事件の当時、またはそれ以降に予備役に従事していた移民は、INAの329項の戦時特例により、市民権の申請資格が直ちに発生します。また、INAの329項は、既に除隊したすべての軍人に対しても適用されます。平時においてでも、INAの328項に書かれている以下の条件に当てはまれば、帰化する権利があります:
(1)最低1年の名誉ある従軍経験がある
(2)永住権を持っている
(3)従軍中、または除隊後6カ月以内に申請を行った



申請はどのように行えばいいですか?

 すべての米軍施設に、簡単に軍人用帰化申請ができるパッケージがあります。記入を完了すれば、パッケージは移民局のネブラスカ・サービスセンターに送られ、優先手続きがなされます。このパッケージには、帰化申請書(USCIS Form N-400・軍人はForm N-400の申請料金は取られない)、軍役証明書の要請書(USCIS Form N-426)、履歴書(USCIA Form G-325B)が含まれています。
 INAの329A項では、特定の米兵に、死亡後でも市民権を授与すると記されています。他の特記事項により、残された配偶者、子供、両親などにも権利は及んでいます。戦時に従軍した者、戦闘によるケガや病気で死亡した軍人には、死亡後でも市民権が授与されます。



どれくらいの人が従軍申請を行っていますか?

 2008年1月28日に、移民局が従軍を通しての帰化に関する統計を発表しました。それによると、07年10月に最新の統計が発表されて以来、帰化する人が増加しているということです。01年9月の対テロ戦争以降、3万6920人以上が従軍を通して帰化しました。また、移民局は、対テロ戦争で亡くなった109人の米兵に対して、死亡後に市民権を与えました。

◆H-1Bの申請準備は今すぐに
昨年同様、今年もH-1Bの受け付けが4月1日から開始されますが、即座に締め切られる模様です。今年卒業の方、OPTが切れる方は、今すぐにでも弁護士に連絡を取って準備を始めた方が良いでしょう。

◆移民法関連の役立ちリンク
米国大使館(東京)
US Embassy(Tokyo)
http://tokyo.usembassy.gov

米国労働省(PERMプログラム)
US Department of Labor(PERM Program)
www.foreignlaborcert.doleta.gov/perm.cfm

特定の職種に必要とされる教育レベルの分析(H-1B申請)
Occupational Outlook Handbook
www.bls.gov/oco

労働市場における一般的給与水準(H-1B・永住権申請)
Prevailing Wage information(US Department of Labor)
www.flcdatacenter.com

【解答者:KEVIN LEVINE