冷泉彰彦のアメリカの視点xニッポンの視点

米政治ジャーナリストの冷泉彰彦が、日米の政治や社会状況を独自の視点から鋭く分析!
日米の課題や私たち在米邦人の果たす役割について、わかりやすく解説する連載コラム

冷泉 彰彦
冷泉 彰彦

プリンストン日本語学校高等部主任。『Newsweek日本版』コラムニスト。

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日本の「人気者引きずり下ろし」はいつまで続くのか?

人気者引きずり下ろしの背景にあるもの ここ数年、日本では「人気者の引きずり下ろし」という現象が続いている。人気の高い芸能人や、社会的に評価のある人物に「スキャンダル」が報じられると、猛烈な勢いでバッシング報道が始まり、再起不能になるまで叩かれる、そんな現象だ。   もちろん、スキャンダル報道は昔からあったし、スキャンダルによって人気を失ったり、その結果として … »冷泉彰彦のアメリカの視点xニッポンの視点「日本の「人気者引きずり下ろし」はいつまで続くのか?」の続きを読む

時代によって変わりゆく日本人の名前について考える

昭和時代には明治時代の名前が古臭かった 日本語が時代によって変化するように、日本人の名前も変化が激しい。例えば、2014年に日本で生まれた赤ちゃんの「名前ランキング」を調べてみると、男の子のベスト3は「大翔(ひろと、はると)」「悠真(ゆうま、はるま)」「悠人(ゆうと、はると)」、女の子のベスト3は「葵(あおい)」「楓(かえで)」「結衣(ゆい)」となっている。 … »冷泉彰彦のアメリカの視点xニッポンの視点「時代によって変わりゆく日本人の名前について考える」の続きを読む

日本政府は「在外邦人」をどこまで保護したらいいのか?

日本政府や在外公館は邦人保護に努力しているが… 2月に発生したシリア領内における日本人2名の人質殺害事件は、日本だけでなく国際社会に衝撃を与えた。事件の結果を重く見た日本政府は、改めて「在外邦人」の保護に関する体制の見直しを行っている。   例えば、外務省は「日本人、日本企業、及び日本人学校等の我が国の関係機関や組織がテロを含むさまざまな事件に巻き込まれる危 … »冷泉彰彦のアメリカの視点xニッポンの視点「日本政府は「在外邦人」をどこまで保護したらいいのか?」の続きを読む

東京一極集中はなぜ起こってしまうのか?

人口も経済も大学も全てが東京に集中する現状 昨年発表された増田寛也元総務大臣の著書『地方消滅』(中央公論新社)が、日本で大きな話題を呼んだ。全国の地方で過疎高齢化が進むと、市町村の半数が2040年までに「消滅」してしまうというシミュレーションをした内容には説得力があったからだ。   増田氏も指摘している通り、問題は東京一極集中にある。だが、この傾向は全く改善 … »冷泉彰彦のアメリカの視点xニッポンの視点「東京一極集中はなぜ起こってしまうのか?」の続きを読む

「バター不足」の背景にある日本の農業全体の深刻な問題

バターが不足の原因は酪農農家の高齢化と… バターが品薄となってしまい、隙間も目立つスーパーの陳列棚 日本全国の食料品スーパーで今、「バター」が不足している。棚が空の場合が多いし、仮にあっても「お一人様一本限り」という制限があることが多い。   似たような現象は、実は10年前にもあった。そのときは「デジタル家電ブーム」などで日本の景気は比較的良かったので、食品 … »冷泉彰彦のアメリカの視点xニッポンの視点「「バター不足」の背景にある日本の農業全体の深刻な問題」の続きを読む

日米航空路線の「機内サービス」をどうする?

日米の乗客共に内向き志向になっている? 何十年も日米の間を往復してきた私には、この間の日米航空路線の「様変わり」にはいろいろと気になるところがある。まず感じるのは、大型機のジャンボが一部の米系航空会社を除いて退役して、777や787といった省エネ型の機材に変わっていったことだ。これは、スマートな変更であり、歓迎したい動きと言える。   一方で、最近顕著なのは … »冷泉彰彦のアメリカの視点xニッポンの視点「日米航空路線の「機内サービス」をどうする?」の続きを読む