教育カウンセリング
渡米したばかりの中学生の息子 早く現地校に馴染むには?
今年の4月に渡米したばかりの中1の息子は、現在、現地校のESLに入っています。少しでも早く英語を身につけ、こちらの生活に馴染めるようにしてあげたいのですが…。
夏休み中に日本語で先取り学習し
現地校の勉強に自信を持たせる
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「英語を身につけ」「生活に馴染める」ようになるのは、「現地生活への適応」がスムーズに行われることです。
子供にとっての「適応」は、学校生活が中心ですので、勉強がうまくいくことが重要です。「現地校の勉強に自信を持たせる」ために、保護者ができるサポートを考えてください。「数学ができたから、現地校が続けられた」という保護者の言葉は、子供の自信がいかに大切だったのかを物語っています。
さらに、「現地校へのスムーズな適応は、編入直後の3カ月の体験が大きな差を生む」と、私の経験からはっきり言えます。ところが、4月に現地校へ編入した場合は、現地校の学年修了は6月ですので、先生・生徒共に超多忙で、日本からやって来た新入生への指導やサポートは十分できません。
子供が「勉強がよくわからない」と言った時、英語がその理由として挙げられますが、よく聞いてみると英語よりもむしろ、学習内容の予備知識がなくて理解できない例がほとんどです。英語だけではなく、子供に学校の勉強で自信を持たせるためには、それぞれの教科の学習内容の理解が大切であることも、保護者の皆さんにはしっかり理解していただきたいと思います。
もうすぐ夏休みに入ってしまいます。今回は、9月の新学期から7・8年生が現地校での勉強で「自信」が持てるような、家庭での指導の例を紹介しましょう。
英文法の勉強
この夏、日本語で英文法の勉強をさせてください。学習内容は、日本の中学1・2年生が学習する内容程度の簡単なものでOKです。
小学校高学年になると、言葉のルールである文法の勉強を通して、外国語の学習をすることが可能になります。現地校の勉強に追われる必要のない夏の間に、日本語で英文法の勉強をすることは、英語の理解に役立ちます。
英文法の勉強は、基本的な内容を教えて、自習できるような教材を与えましょう。
数学の復習・予習
算数・数学の学習は、小学校から高校まで段階的に学習レベルが上がっていきます。日米とも数学学習のステップは、ほぼ同じです。日本語で内容を理解しておけば、現地校での数学の勉強は大変楽になります。計算問題ができると、英語の壁を乗り越えて、子供が自信を持つことにつながります。
まず、お子さんが日本で学習した内容と、現地校で勉強している内容を比較してみてください。補習校に通っている場合は、その教科書も比べてください。日米で教材の扱い方が異なる場合もありますが、計算問題だけに着目すると、日本とアメリカどちらの進度が早いかが、はっきりすると思います。
もし、日本の方が遅いならば、日本語でその遅れをとり戻せるように、ぜひ夏休みの間に予習させるようにしてください。
社会の予習
9月の新学期から学習する社会の内容の予習です。
学校区(School District)によって多少異なりますが、各学年で学習する社会科の内容は大体決まっています。その学習内容を先生や友人に聞いてください。そして、できれば学校で使用する教科書や副教材などを入手してください。
この予習の目的は、新学年の社会で勉強する内容を、日本語で大雑把に理解しておくことです。例えば、アメリカ史の勉強では、教科書の中に出てくる写真や図表の説明をしてやり、すでに子供が知っている知識に関連づける指導をします。
この予習で頭に入れた知識は、新学年の授業の理解に大いに役立ちます。
誰が教えるのか
ここで紹介した例は、すべて日本語で指導するものです。指導者の第1候補は、お父さんとお母さんです。難しい内容を教える必要はありませんし、日本語で話をしてあげればいいのですから、ご両親にぜひがんばってほしいと思います。
しかし、人間関係が邪魔をして「親は教えられない」のならば、第2の候補は、5・6年生から高校まで現地校で勉強をしてきた日本人の大学生(高校生)の家庭教師です。「日本語で現地校の勉強内容を説明できる」のがポイントです。
次のチョイスは塾です。日本の学校の受験対策専門の塾ではなく、現地校の勉強をサポートしてくれる塾を探してください。そして、必要ならば個人指導をしてくれるように交渉してください。
渡米直後の夏休みの日本語での勉強の重要さをご理解の上、お子さんに機会を与えてあげてください。