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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

日本の高校を訪問の際、気を付けるべきことを教えてください。

今年の夏、日本へ一時帰国します。中学2年生の子供を日本の高校に訪問させます。どんなことに気を付けたら良いかを教えてください。

松本輝彦(INFOE代表)

訪問の記録が残ることを忘れないようにしましょう。

 先日開催された教育フェアに日本から参加され、広尾学園(東京都港区)で帰国子女の受け入れを担当されている小山和智先生に、入学や編入を真剣に考えている学校訪問のポイントを聞いてみました。ぜひ参考にしてください。

1、予約の方法は?
 訪問希望日時を3候補くらい、Eメールで連絡する。その時に、子供の学年などの基本的な情報と共に、帰国の時期や予定、入学・編入などの希望を連絡する。訪問の際に、授業やクラブの活動参観などの特別な希望があれば、それも確実に伝える。

2、何か持っていく物は?
 本気でその学校を受験する気なら、過去3年分の学業成績や活動記録を持参すると良い。出願の時には詳細な資料が必要だが、学校訪問には少なくとも子供を印象付けるような資料やデータを持っていくこと。中途半端な成績表や、誰でも提出できるような活動の資料などは、かえって子供の印象を損なう。

3、こちらの服装は?
 学校側への子供の第一印象を大切にすること。

 服装は、「シャツやブラウスの第2ボタン以下は外さないこと」「女子はイヤリングやネックレスなどの装身具を身に着けないこと」「男子はルーズなズボンをはかないこと」などに気を付けること。

 学校による差はあるが、服装は子供の日常生活や学校生活を表すサインとして、学校は観察する。夏休み中の訪問と言っても、リラックスし過ぎた格好にならないように気を付けること。

4、面談時の態度
 訪問に当たっては、その学校への入学や編入を真剣に考えている姿勢をはっきり出すことが大切。それは、訪問を受け付けてくれた学校へのマナーであり、受験した時の評価にもつながる。

 また、学校訪問時には、案内の先生から、保護者だけではなく生徒本人に質問されることがある。その時には、相手の目をしっかり見て、質問に答えるように指導すること。しっかりした態度で、相手の質問に明確に答えるというのは、「帰国生の持つ望ましい特性」と見なされるからだ。

5、何を見る?
 学校内で行き交う在校生が、外来者である皆さんに対して挨拶ができるかどうかを観察する。明るく元気な挨拶ができるということは、新しく入学してくる子供を、生徒・先生などの学校全体が受け入れる姿勢を持っているサインと見ることができるからだ。

 また、生徒用のトイレの状態を見てみること。掃除が行き届いていて清潔なトイレは、施設だけではなく学校全体の活動が機能的に管理されているかどうかのサイン。また、「学校生活の中でトイレが最も気になる場所」ととらえる帰国生が多くいる。できれば、子供にトイレを使わせてみて、感想を聞いてみると良い。

 さらに、訪問時に対応してくれる担当者は、先生・事務職員・教頭など、学校の都合によって変わる。しかし、その学校が、子供の入学を歓迎しているのか否かは、訪問者の対応に現れる。

6、訪問の記録は残る?
 学校訪問への保護者からの事前連絡や子供の訪問日当日の状況・回答・態度の観察は、記録として学校に保管される。その記録は、後日の入学や編入に出願のあった場合に、選考のための参考資料として利用される。

 学校訪問は受験生・保護者にとって有益であるだけではなく、望ましい生徒を入学させたい学校にとっても、貴重な機会であることを忘れないようにしたい。



 もし、「学校の様子を知りたい」という目的であれば、2で紹介した書類などを持参する必要はないでしょうが、訪問記録は残ることを忘れないようにしてください。

 最近は「帰国子女を対象とした学校説明会」が、夏休みの間に、各学校やさまざまな団体によって開かれることが多くなりました。ホームページなどで予定を調べて、その様な機会を活かしてください。

 夏休みの間の学校訪問が、お子様の学校選びのいい機会になることを願っています。