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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

「Back-to-School Night」に出席した方が良いでしょうか?

現地校で「Back-to-School Night」が開かれるそうですがこれは何ですか? また、出席した方が良いですか?

松本輝彦(INFOE代表)

できるだけ両親揃って必ず出席しましょう。

「Back-to-School Night」(Open School Nightとも呼ばれる)は、現地校の新学年が始まり2週間から1カ月以内に開かれる「学校とクラスの説明会」です。

・目的
子供たちのクラスの情報を保護者に知ってもらい、学校と家庭が協力して子供の教育に当たるミーティングです。

・夕方のミーティング
保護者が参加しやすいように、平日の夕方、それぞれの子供が学ぶ教室で、担任・教科担当の先生による説明会が開かれます。中学・高校の一部には、校長が教育方針や進学状況などを説明する、保護者全員を対象の学校説明会が最初に開かれる学校もあります。

・小学校と中学・高校の違い
小学校は、担任の先生(Primary Teacher)がほとんどの科目を教えるので、訪問するのはお子さんのHomeroomの教室です。担任以外の先生が教える音楽(Music)・美術(Art)・体育(PE)などのクラスの説明がある場合もあります。

一方、中学・高校は教科担任制で、生徒が教室を移動して授業を受けます。そのため、保護者は、子供の時間割に従って教室を移動し、それぞれの先生の説明を受けることになります。広いキャンパスを短時間で移動する、日頃の生徒たちの生活を体験して、その大変さに驚かれるでしょう。

・参加して得られる情報
(1)学習予定と指導方針

小学校の先生は、代表的な毎日の時間割・1週間の予定、時には大まかな年間予定などを、保護者に説明します。中・高の先生からは、学期中の宿題・レポート・小テスト(Quiz)・試験(Test)などの予定や頻度が伝えられます。

さらに担任・教科担当の先生の、それぞれのクラスでの教育方針・方法、また成績の付け方・評価方法の詳細について説明があります。これらの情報を子供からの説明だけではなく、直接先生から聞くことは、後日の子供の指導や成績のトラブルを避けるのに大いに役立ちます。特に、宿題の内容・頻度・評価方法・提出期限のルールなどの情報は、子供の日々の家庭学習の指導に欠かせません。しっかり聞きましょう。

(2)教室・罰則のルール
学校全体の学校生活のルールに加えて、遅刻・早退や宿題の提出などについて、それぞれのクラスで規則やルールが作られている場合が多く見られます。「ルールに違反すれば、即、罰則」という、日本とは大きく異なるアメリカの学校で学ぶ子供たちと一緒に、ルール・規則の詳細を、家庭で確認することをおすすめします。

(3)教室の様子
保護者の皆さんが経験してきた日本の教室とは、異なることの多い現地校の教室で、お子さんは学習することになります。お子さんのサポートのために、教室の学習環境を観察してください。机の並び方、掲示の仕方、教材の種類と配置、教室内の図書の様子などから、その担任・担当の先生の授業や指導の狙いを知ることも可能です。

お子さんの席に着いて、お子さんが新学期が始まってから作ってきた課題やポートフォリオをご覧ください。お子さんが学ぶ時の視点から教室を眺めてみてください。

(4)学校・先生との通信・連絡方法
学校・学級から家庭への連絡の仕方を確認します。学校からの成績や重要な連絡は郵便で、学級からの連絡は子供へのプリント配布で、というのが普通です。子供が印刷物を保護者に渡さず、重要な連絡が漏れることも多くありますので、連絡の頻度や配布曜日などを確認しましょう。また、最近は、家庭への連絡や日常の成績などを、Eメールや学校のホームページなどで伝えるシステムを設置する学校区(School District)や学校が増えてきました。

それぞれの先生に個人的に連絡を取りたい場合の方法を確認しましょう。先生への連絡は、事前に学校事務室に電話を入れてアポイントメントを取るのが一般的です。Eメールで連絡を取るのを好む先生も増えてきています。

以上の簡単な説明からもおわかりいただけるように、「Back-to-School Night」に出席して得られる体験と情報は、1年間のお子さんの学習のサポートに欠かせません。ご夫婦揃って、ご参加ください。

(2008年9月1日号掲載)