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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

ロサンゼルスで海外入試を実施している日本の学校はありますか?

ロサンゼルスで、入学・編入試験が受けられる帰国子女受け入れ校があると聞きました。

松本輝彦(INFOE代表)

帰国子女の受け入れを積極的に行っている学校が一部あります。

●出願・入試時期
ロサンゼルスでの海外入試は、例年11月・12月に実施されています。出願は入試日のほぼ1カ月前ですが、少し早いところもあります。しかし、海外入試出願時にTOEFLの成績が必要な学校もありますので、早めに募集要項などで確認しておいてください。最近は、ほとんどの学校は募集要項・願書・出願書類がホームページに掲載されており、海外からでも簡単に直接入手できます。

●対象学年
海外入試では、「(新)入学」と「編入(学)」の入学試験受験が可能です。「入学」は、中学1年や高校1年が始まる来年4月から入学する生徒を募集します。現在の小学校6年や中学3年が受験することになります。一部の学校では、現在の中学1年や高校1年の学齢の生徒も受験できます。

「編入」は、「入学」以外の学年・時期から学校に入り学習を始めるものです。学校によって大きく異なりますが、小学校1年から高校3年までの編入試験の受験が可能です。中学・高校の入試が中心ですが、海外の子供の低年齢化に対応して、啓明学園のように小学校での入学・編入のチャンスを与えてくれる学校もあります。

●入試内容
入試は、学科試験を課するタイプと、面接・作文のタイプの2つに分けられます。学科試験での入学選考は、基本的に日本国内の受験と同じ要領ですが、試験内容・合否判定に受験生の海外経験を考慮しています。その内容から、日本人学校で学んでいる子供を主な対象としています。

試験当日に面接・作文を課す入試は、現地校で学んだ受験生を主な対象としています。日本の学校とは異なった教科や内容を学んできた子供の学力や資質を、筆記試験だけで正確に評価することは大変です。そこで、現地校での勉強や活動の記録などに加えて、英語や日本語で、文章を書かせて基礎学力を見たり、直接質問してその受験生の隠れた可能性を見出して、合否の判定にする試験です。

●入学・編入時期
海外入試に合格した後の入学・編入時期については、子供の帰国時期や家庭事情に対応してくれる学校があります。例えば、日本の新学期に当たる4月の入学・編入だけではなく、来年1月から現在の学年に編入、現地校の現在の学年を6月に修了した後の夏以降に編入などと、編入時期が選べます。

●海外入試のメリット
「合格1年有効」

海外入試の最も大きなメリットは、「合格後の入学可能な期間が長い」ことです。千里国際学園の場合、この秋の海外入試の合格者は2009年12月まで、ほぼ1年間の編入が可能です。「1年有効」ではなくとも、半年程度入学や編入を遅らせることが可能な、受験生や保護者のニーズに合わせてくれる学校があります。このルールは、帰国時期を自分で決められない駐在員家庭の実情を、各校が理解して実施してくれているものです。「子供の学校が決まらないと、帰国後の住居も決められない」「入試の時期に合わせて子供を帰国させるために、お父さんは逆単身(お父さん1人だけ先に帰国)」という海外の家庭の悩みを考慮したものです。また、「もうすぐ帰国になりそうだ」「1年以内には帰国かな?」となったら、とにかく「1年有効」の海外入試を受験・合格して、帰る所を確保しておくことです。帰国時期が決まったら、ほかの学校を受験することもできます。また、1年以内に帰国にならなかったら、再度「1年有効」の入試を受けることも可能です。

お子さんに、帰国後の受験のための勉強を必要以上に強いる代わりに、「海外入試」をロサンゼルスで受験させてませんか。


2008年秋 ロサンゼルスで受験できる海外入試

学校
試験日
募集学年
ホームページ
啓明学園
11月18日(火)
初等学校1年生〜高校3年www.keimei.ac.jp
茗溪学園
11月22日(土)
中学1年・高校1年
www.meikei.ac.jp
千里国際学園
11月22日(土)中等部1年〜高等部3年
www.senri.ed.jp

同志社国際中学・高校も例年12月にロサンゼルスで海外入試を実施している。
また、これらの学校以外にも実施校がある場合もある。

(2008年9月16日号掲載)