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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

12年生で、UCに不合格でした。日本の大学受験に、間に合いますか?

12年生で、UCに不合格でした。日本の大学受験に、間に合いますか?

松本輝彦(INFOE代表)

まだ間に合います!「英語で学べる」など、日本の大学のチョイスが増えてきました。

厳しいアメリカの大学合格
昨年末に出願したアメリカの大学から、合否の知らせが出尽くしました。

州の財政難による入学定員の削減などで、今年は、カリ
フォルニアの4年制州立大学(UC、CSU)の合格は、厳しい状況です。その影響で、私立大学も競争率が高くなっています。

また、入学後も卒業に必要なクラスがなかなか受講できず、卒業までに5?6年かかるケースが出てきています。

このような状況を反映してか、アメリカの大学に出願したものの第1希望の大学に合格できなかった12年生から、「日本の大学進学」に関する質問が多くなってきました。



帰国子女大学入試
日本の大学が、海外の高校で学んだ生徒を選考する入学試
験が「帰国子女入試」です。
 
この入試に対する大学側のねらいは、「高校までの海外での教育で、日本で得られるものとは異なった資質や能力を身に付けた学生を入学させ、国内高校出身者の刺激にし、大学の教育効果の向上を図る」ことにあります。そのため、日本の国内受験生向けとは大きく異なる入学試験・審査が課されて、合否が決まります。


入学審査にあたっては、現地校での勉学が最重要です。世界中どこの国の大学であろうと、高校で目一杯勉強してきた受験生を求めています。現地校の勉強をしっかりした高校生なら、多くの帰国生が目指す首都圏の有名私立大学への入学も十分可能です。
 
もちろん、日本の大学では日本語による講義や授業が原則です。そのため、大学の授業を受けるのに必要な最低限の日本語力の判定が、日本語試験や面接などを通して行われます。海外の高校生や保護者の多くは、「帰国子女入試では、日本の国内生と同じ知識や日本語力を期待されている」と誤解しています。もし大学がそう願ならば、帰国生には国内生と同じ入試を受験させるし、帰国子女だけへの特別入試である「帰国子女入試」は行いません。



出願から入学までの流れ
帰国子女入試を受験して、来年4月に入学するには、次の手順が一般的です
* * *
現地校高校の卒業まで、SATとTOEFLを受験し続け高得点を目指す

5月初めから配布される希望大学の帰国子女入試の募集要項・願書を入手する

現地校卒業前に、必要ならば先生からの推薦書を入手しておく

卒業後、高校から最終成績証明書(Final transcript)・在籍証明書を発行してもらう
 ※卒業後、日米の進学塾で受験準備

8月から来年の3月まで、希望の大学に合格するまで、出願と受験を繰り返す

ν菁4月大学入学

* * *

以上は大まかな手順で、大学により大きく異なるので募集要項で必ず確認してください。

「英語で学べる」日本の大学
英語だけで授業を受けて卒業できる日本の大学が増えてきました。上智大学国際教養学部、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学国際教養学部、多摩大学グローバルスタディーズ学部が、この代表的な大学・学部です。
 
アメリカでの滞在が長い高校卒業生が、これらの学部に進むメリットには、
英語が学習言語として伸びていて、大学での勉強も英語で授業を受けたほうがより深く理解できる

大学時代を日本で過ごすことにより、日本人の大人としての生活習慣や日本語力が確実に身に付く

卒業後は、アメリカの大学院に進学したり、日本で就職したりと、チョイスが多くなるなどがあります。

 
日英両語で読み書きが自由にでき、日米の社会生活習慣も身に付けたレベルの高いバイ
リンガル・バイカルチャーを目指す高校生にとっては、将来日米で活躍できる可能性が大きく広がる魅力があります。

以上、日本の大学で4年間学ぶことについて説明しました。

最近は、アメリカのコミュニティーカレッジからのトラン
スファー(転入学)を受け入れてくれる日本の4年制大学も
増えてきました。これについては、次の機会に譲ります。


(2009年4月16日号掲載)