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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

168)自分ブランドの創り方

マーケティング講座

こんにちは!阪本啓一です。
あなたの売りは?


個人もブランドの時代

ブランドは、旗です。「○○(ブランド名)って、☆☆(ブランドの提供価値)だよね」と、生活者・顧客の頭の中にイメージとして浮かぶかどうかが、その商品がブランド化できたかどうかの指標です。たとえば「Mac って、おしゃれでクールだよね」という感じです。TwitterやFacebookで組織の壁を通り抜け、個人がダイレクトにつながり合うソーシャルな世の中では、個人もブランドの旗をくっきり立てる必要があります。なぜなら、その方が楽しく、ワクワクする出会いが待っているから。そこで今日は、自分ブランドの創り方について、お話しましょう。


個人でドメインを

私が会社員時代、副業を始めて一番最初にしたことが、個人でドメインを取ることでした。当時(1995年)と違い、今はドメインを取る費用は日本円にして3千円もしません。ドメインを取ると、メールアドレスを自分専用にできます。

たいていの人の私用メールアドレスは、プロバイダ名がくっついたものか、あるいはgmailです。しかし、アドレスも自分ブランドを表現する大事なパッケージ。商品の包装紙みたいなものです。「その他大勢」に埋もれないために、自分をばっちり表現してくれるものを考えてみましょう。一度取ったら未来永劫同じものを使わなければならないわけではありません。その時々の自分のステージや関心に応じて変わっていいし、変わらなければむしろおかしいです。

ちなみに私が最初に取得した「palm tree」ドメインは、今はやめています。検索するとまったく別のサイトが出てきて驚きました(笑)。会社のアドレスを使うことを許可されている人でも、自分アドレスを取ってみることをおすすめします。なぜなら、URLの名前を考えることが自分をどう表現するのかを考えることにつながるからです。


何で覚えられたいか

「○○って、☆☆だよね」の、☆☆を考えます。人の記憶に、何によって刷り込まれたいか。大層なことでなくて構いません。もし手元に卒業アルバムがあるなら、集合写真を見ながら一人一人の同窓生を思い出してみてください。「山田君?ああ、声の大きな子だったね」。「佐藤さん?いつも給食残してたっけ。牛乳が苦手だからぼくはよくもらったもんだ」。すぐに浮かぶ山田君、佐藤さんは、自分ブランドの旗が立っていた人たちです。

同窓会ですぐに誰かわかるのも、こういうタイプの人たちです。乱暴で有名だった「ちょい悪」な子供が、いかにも儲かっていそうな自営業者になっていたりして、すぐにわかりますね。面白いのは学生時代勉強がよくできた子が、たいてい同窓会では青白い顔をした会社員になっている確率の高いことです(笑)。そして誰だったか名刺を見るまでわかりません。こういう人は自分ブランドが今や会社名になってしまっているのです。世間で有名な会社名しか自分ブランドがない、というのは、今の時代、致命的です。シンプルな売りでいい、何か、考えましょう。無理筋はダメ、あくまで等身大で。コツは、好きなことをランダムに書いてみる。野球、コーヒー、釣り、散歩、昼寝…。何でも構いません。その中で、最も、「人がやらなさそうなこと」を選ぶ。ブランドの肝は、「人のやらないことをやる」ですから。「人のやれないことをやる」があればいいですが、そこまではなかなか難しい。「やらないことをやる」。

釣りなら、他の誰かもやってますよね?そういう時は、さらに、狭くする。「○○湾の釣り専門」とか「○○(魚の名前)釣りなら右に出る者はいない」とか。あるいは「○○号(船の名前)釣り部長」でもいいです。とにかく人と違いますから(笑)。料理が好き、という場合でも、狭くいきます。「餃子作り」でもまだ広い。「タネに自家製ゴボウを使った私流餃子は、誰にも負けないおいしさです」までいくと、立派なブランドです。あとは、パーソナルカラー(持ち物や服をその色のテイストで揃える)まで決定できたら満点です。楽しみながら、やってみてください。ちなみに私のカラーは、JOY WOWと同じオレンジです。小物を揃えています。ペンケース、ノートなど、一部でもオレンジが入っているような使い方をしています。

(2011年7月16日号掲載)


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