レディー・ガガ / Lady Gaga

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(2022年6月16日号掲載)

『Top Gun』続編の主題歌を熱唱!

レディ・ガガと成田陽子さん

トム・クルーズ主演の大作映画、『Top Gun: Marverick』の主題歌『Hold My Hand』を作詞・作曲・歌唱し、盛大な拍手喝采浴びているレディー・ガガは、うれしそうにコメントしている。
 
「オリジナルの『Top Gun』が公開された1986年に私は生まれたのよ!運命のつながりを感じてしまうでしょう。実はこの曲はかなり前から心の中で芽生えていたもので、映画のためだけでなく、生きていて苦しい時、この世の中で信念を抱けなくなった時、人々から遠ざかって寂しい時に、お互いに手を握り合って、少しずつ強く生きていこうという思いを込めているの。そして映画の鼓動を感じてもらいたかったし、人生のヒーローを祝福したかった。トムはこの歌を聞いて泣いたそう。ラスベガスの私のステージも見に来てくれて、2人で固く抱き合ったの」。

レディ・ガガ

「同曲のPVでは、白のタンクトップにトムから借りたようなフライトジャケットを羽織って登場。これがまた、とびきりクールなのである」(成田さん)。

初めてレディー・ガガに会ったのは、TVシリーズ『American Horror Story』(2015)で演技力を発揮し、ステージ上と同じような圧倒的な存在感を見せた時。翌年のゴールデングローブ賞のテレビ部門では助演賞を受賞し、「実は、小さい時から女優になるのが夢だった。ニューヨークの演劇学校に通って、メソッド演技などの基礎を2年間学んだのよ。歌手としてのパフォーマンスと女優としての演技力には共通する点が多いけれど、何よりも役を得て人前で別人になるという異次元の世界を味わえるのが、新鮮で刺激的だった。これからもどんどんテレビや映画に出て、演技力を磨いていきたい。音楽と演技は同じアートだし、歌手としての成長にも役に立つと信じているわ」と語った。
 
それから3年、メジャースタジオ映画『A Star Is Born』(2018)で堂々の主役を演じ、アカデミー主演女優賞にノミネートされた(同賞受賞にはならなかったが、映画音楽賞を受賞)。舞台では濃いメークで知られているが、この映画ではノーメークで体当たり演技をしたことで注目されたことについて、「プロになった時、レコード会社の人たちから、『鼻が大き過ぎるから小さくする手術を受けた方が良い』と忠告されたけれど、イタリー型の鼻は私のルーツであり誇りなのだから、いじるなんてとんでもない、と拒否したの。リアルな自分に信念を持つ。それが私の生き方」と、毅然として言い張っていた。

成田陽子

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。

※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版 2022年6月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

「成田陽子が行く!ハリウッドスタァ取材日記」のコンテンツ