リリー・コリンズ / Lily Collins

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(2020年12月16日号掲載)

『Emily in Paris』主演で話題!

リリー・コリンズと成田陽子さん

大好評のTVシリーズ『Emily in Paris』で世界中の女の子の憧れの世界、パリのオフィスで(フランス人に呆れられながらも)ルンルンと働くアメリカ人女子を熱演中のリリー・コリンズに撮影中のパリでインタビューしたのは昨年の秋。クラシカルな雰囲気のMusee des Art Forains(縁日博物館)でのパーティーだったため、おしゃれなドレス姿で登場。
 
「撮影ではエミリーになりきってアパルトマンを借りたんだけど、お湯が出なくなったり、部屋を間違えたり、大変。 オフの日はどこでもメトロで行くの。ポンヌフ橋からセーヌ川を眺めたり、今回は主役だから自分でドラマの方向性を決めていくっていう創作の楽しさと責任をひしひしと感じているの。 だから部屋では瞑想の時間を作って心身を落ち着かせているわ。

リリー・コリンズ

シカゴからパリに移住したエミリーの生活を描く『Emily in Paris』。『Sex and the City』のダレン・スターが製作に関わっていることでも話題。

フランス語はスイスに住んでいたこともあって喋れるのだけれど、エミリーになりきった途端にほとんど分からなくなったという不思議な体験を味わっているの。ラッキーなことに父(ミュージシャンのフィル・コリンズ)のツアーについて行ったり、ヨーロッパのリゾート地で休日を過ごしたりしていたので、私自身はどこでもすんなり順応できるけれど、エミリーは典型的なアメリカ人で外国でもアメリカの習慣を持ち込んでしまいがち。その食い違いがコミカルな要素になっているのよね。 フランス人もかなり典型的に描かれているけれど、憎めないでしょ。やっぱり頑固で排他的なところが、フランスっぽいのよね。
 
父のコンサートでの最高の思い出は、まだ小さい時、舞台のすぐ下まで歩いていって、ちょうど最後の曲を歌い始めた父が私を見つけて、じーっと見つめたまま私に歌ってくれて終わったら私を舞台に引き上げてぎゅーっと抱きしめてくれた時。 パーッと照明が当たって劇場の興奮が私たちを包んで、ここで、私は自分もスポットライトを浴びてパフォーマンスしたいという気持ちを持ち始めたのだと思うの。 でも、実は歌が下手なの。だから女優の道を選んだのよ」と朗らかに笑うリリーはコロナ危機の真っ只中の9月に監督のチャーリー・マクダウェルとの婚約を発表。英国人俳優マルコム・マクダウェルの息子という、リリーとの共通点がある爽やかな青年である。2人の幸福と将来に乾杯!

成田陽子

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。

※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版 2020年12月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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