アメリカで暮らす

移民法Q&A

長期の米国外滞在で永住権を維持するためには?

私はグリーンカード(永住権)を保持しています。(1)日本の大学に入学、(2)親の面倒を看る、(3)日本の企業に就職・転職という、いずれかの理由で、しばらく日本に滞在しなければならない場合、グリーンカードを失わずに済む方法はありませんか?

 米国外に長期滞在する予定がある場合、永住権を維持するためにはいくつかの手順を踏む必要がありますので、注意してください。一般的に、永住権保持者が1年のうち6カ月以上を米国外で過ごす予定があれば、出国前に「Re-entry Permit(再入国許可証)」を申請すべきです。必ず出国前に申請する必要があり、申請が審査される間、国外で待つこともできます。
 しかし、今年3月5日からは、出国の数週間から数カ月前までに申請をすることが重要になりました。これは、USCIS(移民局)が、再入国許可証の申請方法を変更し、バックグラウンドとセキュリティーチェックのため、出国前にUSCISアプリケーション・サポートセンター(ASC)へ生体認証(指紋と写真)とその費用80ドルを提出することが、申請者に義務付けられたからです。フォームI-131の提出後、USCISは申請者に、指定のASCに出向くよう予約時間を通知します。
 フォームI-131にグリーンカードのコピーを添え、申請者の米国との関連性を証明するもの(タックスリターン・フォーム、ドライバーズライセンス、米国内に銀行口座を持っている、米国内に家族が住む、米国内に資産を所有する、など)と共に、USCISネブラスカセンターに申請します。
 発行された再入国許可証は2年間有効です。さらに2年間延長することができますが、その手続きは米国内で行う必要があります。4年経過後、再入国許可証を得るのはさらに困難になりますが、1年程度の延長は法律的には可能です。
 再入国許可証を持っていても、国土安全保障省によって、米国永住の意思があるかどうかを問われることはあります。再入国許可証は、単に国土安全保障省が、永住権保持者の永住の意思の有無を、米国外での滞在期間によってのみ判断することを防ぐだけです。このため、長期間の米国外滞在には、常にリスクが伴います。米国外に滞在中もタックスリターンをするなど、米国とのつながりをできるだけ多く持つことが大切です。
 なお、米国市民、永住権保持者は、米国外に居住していても、タックスリターンを行う義務があります。

不法移民が従軍することで市民権を得たという記事を読みました。私も志願したのですが、断られました。どうしてでしょう?

 もしあなたが不法移民でも、既に従軍していれば、特別帰化法の恩恵にあずかることができます(INA 329項)。これは、徴募が何らかの手違い、または条件付き永住権保持者が条件の解除を怠っていた場合などを指します。
 現在、徴兵法、従軍法、帰化法は、きちんと同調していません。もし徴兵があれば、不法移民も軍に徴兵されることがあります。現在米軍は、不法移民と判明している者を、徴兵以外で軍に受け入れる場合の方針を定めていません。不法移民を従軍させることが国益にとって欠かせないと判断されれば、入隊できることがあります。
 この件について、Margaret D. Stockが『Essential To The Fight: Immigrants in the Military, Five Years After 9/11』と題した記事(www.immigrationpolicy.org/index.php?content=f0611)を書いています。

【解答者:KEVIN LEVINE