10年生が終わったら始める大学進学準備

大学進学準備で最も大切な時期は、11年生が終わった後の夏休みです。この時期に、アプライする大学を最終的に選んだり、アプリケーションのエッセイを仕上げたりします。しかし、最大の成果を上げるためには、進学準備はその1年前から始めると良いでしょう。今回は、10年生が終わってからの1年間にやるべき4つの準備についてお話しします。

①将来の進路を考える

11年生の時点で、将来の目標がはっきりしている高校生は決して多くありません。また、自分が本当にしたいことに出会うのはもっと先かもしれません。しかし、この時期から将来について考えることは大切です。
大学は、夢を実現するために未来を切り開く力を身に付ける場所です。従って、まずは将来の目標を持つことが進学準備の第1ステップであり、そのために、世の中にどんな仕事があるのかを調べたり、自分が興味を持つ分野を深く学んだりすることが大学を選ぶ上でとても役に立ちます。

②日々の学習に注力する

大学のアドミッションで最も重視されるのは高校の成績です。高校4年間の成績全てが評価の対象となりますが、現実的にアドミッションで評価される最後の成績は11年生のものです。また、アドミッションでは成績の動向を重視します。10年生から11年生にかけて上昇傾向にある成績は高く評価されますから、11年生の成績は高校4年間で最も大切と言えます。
とは言え、必ずしも全ての科目でAを目指す必要はありません。教科の得意・不得意は誰でもありますし、学業以外にさまざまな活動に取り組んでいる高校生は、日々の学習にかけられる時間は限られています。大切なことは、自分にとって満足のいく成果を上げられるかどうかということです。

③テストを受ける

ACTやSATなどのテストは、11年生の間に受けておきましょう。大学のアドミッションでは、テストスコアの堤出が必要な場合が多く、その場合、ACTまたはSATスコアを堤出することになるからです。また、得意科目については、科目別テストであるSAT Subjectも受けておくと良いでしょう。SAT Subjectのスコアを要求する大学は少ないですが、任意で提出することは可能です。
SATは秋から春にかけて7回、ACTは6回受けられます。しかし、アドミッションにおけるテストスコアの重要度は決して高くなく、またスコアの堤出が不要な大学も増えています。わずかなスコアアップのために莫大な時間とお金を注ぎ込んでいる方を見かけますが、アドミッションへの効果はほとんどありません。
SATは新テストに移行して、日々の学習にきちんと取り組んでいれば、ACTと同様に特別なテスト対策をしなくても点数が取りやすいテストに変わりました。アドミッションにおける学力評価の基本はテストスコアではなく高校の成績です。テスト対策に時間を取り過ぎて、日々の学習に悪影響を及ぼすようでは本末転倒となりますから、注意してください。

④キャンパスツアーに参加

10年生が終わった夏休みや、11年生の春休みは、大学を訪問するのに絶好の機会です。実際にキャンパスに足を運んで施設を見学したり、学生と話したりすることで、大学への理解が深まり、進学準備を進める上での動機付けになります。
訪問する大学選びについては、最初はあまり難しく考える必要はありません。近所にある大学や、旅行先にある大学など、まずは行きやすいところからで構いませんが、訪問する際は、必ずキャンパスツアーに参加してください。キャンパスツアーは通年で行われており、ほとんどの大学ではオンラインで予約が可能です。
訪問する大学が1校決まったら、その周りにある大学も併せて訪問しましょう。できれば、私立、州立、規模の大小など、さまざまなタイプの大学を訪問して、比較検討できると理想的です。カレッジボードのウェブサイト(www.collegeboard.org)には、大学を検索できるサービスがありますので、訪問する大学を探す際に活用してみてください。
大学選びにおいて、大学と自分との相性はとても重要です。相性はウェブサイトだけでは分かりませんが、実際にキャンパスを訪問して学生やスタッフと話をすると、はっきり感じられるはずです。その大学が本当に自分に合っているかどうか、ぜひ自分自身で判断してください。
 
(2016年7月16日号掲載)

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