音楽専攻学生の大学選び

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(LA版2022年1月16日号掲載)

今回は、アメリカの大学で音楽を学びたい学生の大学選びについてご説明します。音楽を主専攻とする学生の進学先は、コンサバトリー(音楽学校)と大学の音楽学部の2つに大別できます。コンサバトリーは音楽を専門に学びたい学生に魅力的です。一般教養も含め、学習の大半が音楽に関わる内容で、音楽漬けの学生生活が送れます。ニューヨークのJuilliard Schoolや、フィラデルフィアのCurtis Institute of Musicは、小規模の単科大学として独立したコンサバトリーです。これに対し、大きな大学の中に設置されたコンサバトリーもあります。例えば、ニューヨークのMannes Collegeは、The NewSchoolという大学の中のコンサバトリーで、Peabody Conservatoryは、Johns Hopkins Universityの中のコンサバトリーです。

ダブルメジャー

音楽と音楽以外を並行して学びたい学生には、主専攻を二つ選び、同時に履修する「ダブルメジャー」という方法があります。Music PerformanceとAudio Engineeringのように、音楽学部内で二専攻を選ぶ場合と、Bachelorof MusicとBachelor of Scienceのように、音楽とそれ以外で専攻を選ぶ場合があります。

Carnegie Mellon University やUniversity of Southern Californiaの音楽学部は、音楽以外の専攻でダブルメジャーを目指す学生が多いことで知られています。ダブルメジャーは、一つの専攻(多くは音楽)でアプライし、進学後に専攻を追加します。ダブルメジャーの要件や卒業までの年数は、大学ごとに異なり、二つの専攻で一つの学位が与えられます。

デュアルディグリー・プログラム

音楽と音楽以外を並行して学ぶ方法に、「デュアルディグリー・プログラム」もあります。ダブルメジャーと異なり、デュアルディグリーは学位も二つ与えられます。Oberlin Collegeは、コンサバトリーで学ぶ540人のうち、180人が一般学部とのデュアルディグリーを選択しています。Lawrence Universityも、コンサバトリーで学ぶ学生の約半数が、デュアルディグリーです。デュアルディグリーを目指す場合、コンサバトリーと一般学部の両方にアプライし、双方から合格通知を得る必要があります。

デュアルディグリーは、二つの大学によるプログラムもあります。例えば、New England Conservatoryは、Tufts UniversityおよびHarvardUni versityと組んで、デュアルディグリーを提供しています。デュアルディグリーは、同一大学内、2大学間、どちらで学んでも卒業まで5年かかるのが一般的です。

主専攻以外での学習方法

音楽を副専攻(マイナー)で学ぶ方法もあります。心理学や生物学など将来に大きく関わる分野を選びながら、音楽にも関わりたい学生に適しているでしょう。また、音楽を専攻しなくても、大学で音楽活動をすることは可能です。音楽を専攻していない学生も、アンサンブルに参加したり、レッスンを受けたりできます。また、マーチングバンドなど、課外活動として音楽活動に取り組む学生も数多くいます。

進学準備の進め方

進学準備で最初に取り組むべきことは大学探しです。知名度の高い大学や、有名な音楽家が在籍するコンサバトリーに目が行きがちですが、自分との相性を見極めることが大切です。キャンパスを訪問し、教授や学生に会って、大学の雰囲気を肌で感じ取ってください。音楽を主専攻とする場合、オーディションが課せられます。審査員の前で演奏するライブオーディションと、動画や音声を提出するレコーデッドオーディションがあり、レコーデッドオーディションを通過した学生を対象にライブオーディションを行う大学もあります。

提出する動画や音声は、レコーディングスタジオで撮れればベストですが、自宅で演奏する場合も、録音に適したマイクを使い、高音質で録ることが重要です。オーディションの練習を積むため、音楽専攻の進学準備は長期戦です。応募曲などの情報を早く集め、余裕を持って準備をしましょう。(2022年1月16日号掲載)

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