(2025年10月号掲載)
理想の大学に巡り合うためには、なるべく多くの大学を訪問して比較検討するのがベストな方法です。パンデミック以降、各大学は大学説明会をオンラインでも実施するようになりました。バーチャルツアーで自宅にいながら大学を知る機会は増えましたが、それはキャンパス訪問の代わりにはなりません。限られた日程でなるべく大きな成果を挙げるためには事前の準備が重要です。今回はキャンパス訪問に役立つ四つのヒントについてお話しします。
1.訪問する地域と大学を選ぶ
質の高い大学は全米に点在しています。都市部よりも郊外にある場合が多く、大学訪問は意外と時間がかかります。そこで、訪問したい地域をひとつ選び、その地域や周辺の大学の中から訪問先を選ぶことをお勧めします。
地域の選び方は人それぞれですが、すでに興味のある大学がいくつかある場合は、最も見に行きたい大学のある地域を選ぶと良いでしょう。フィラデルフィア、ニューヨーク、シカゴ、ボストンなど、大学が数多く集まっている地域を選べば、複数の大学を効率的に訪問できます。
2.訪問スケジュールを決める
訪問したい大学が決まったら、それぞれの大学をいつ訪問するかを決めます。キャンパスツアー自体は1時間程度ですが、その後にアドミッション・オフィスの大学説明会に参加する場合が多いので、1日に訪問できるのは午前、午後1校ずつが限度。それぞれの大学の所在地から移動時間を計算して、合理的な訪問計画を立てましょう。
日程を決めたら、キャンパスツアーを予約します。多くの大学は週末や大学が休みの時期を除き通年でツアーを行っています。キャンパスツアーは家族全員で参加するのが一般的です。
3.事前に大学担当者に連絡をとる
主要な校舎や図書館、カフェテリア、寮などはキャンパスツアーのコースに組み込まれていますが、それ以外に自分が訪問したい場所があれば、事前にアドミッション・オフィスに連絡を取り相談します。実験室やスタジオなど、自分が志望する学部の施設を見たい場合は、事前にアドミッション・オフィスに要望を伝えておけばツアーに組み込んでもらえるかもしれません。また、ツアーの中での対応が難しい場合は、ツアーの後で個別に訪問できるように手配をしてもらうことも可能です。
大学でアスリートとしての活動を目指す場合、自分が希望するスポーツチームも訪問しましょう。また、音楽活動に取り組みたい学生は、オーケストラやバンドを担当する先生に連絡を取ることをお勧めします。連絡先が分かる場合は直接コンタクトしても構いません。分からない場合はアドミッション・オフィスに相談してください。
4.時間に余裕を持って訪問する
ツアーの開始時刻よりも早めにキャンパスに着いたら、大学の周辺を散策してください。周囲にどんなお店があるか、治安に不安は無いかなどをチェックします。ツアー前後に時間があれば構内で食事をすることをお勧めします。食にこだわりのある学生にとって、オンラインのバーチャルツアーではなかなか得られない貴重な情報です。
アドミッション・オフィスの説明会が終わったら、自分が住んでいる地域を担当しているアドミッション・カウンセラーの名刺を受け取ってください。アドミッション・カウンセラーはそれぞれ担当地域が決まっています。担当カウンセラーが不在でも受付で名刺がもらえます。将来、その大学を受けることになったら、合否の判断に最も大きな影響力を持つのは、アドミッション・ディレクターではなく、担当カウンセラーです。担当カウンセラーと連絡を取り合える状況を作っておくことは、アドミッションを進める上で極めて有益です。
大学訪問は相性判断に重要
大学の空気感は、その場でしか知れません。訪問すれば、学生が先生や他の学生とどのように交流しているのかを観察できます。このような経験を通し、その大学が自分に合うか判断できます。自分と大学の相性を判断できるのは自分だけです。キャンパス訪問を活用し、自分にベストフィットな大学を選ぶことをお勧めします。
(2025年10月号掲載)
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