
(2025年9月号掲載)
歩行者、自転車、バイクも多い日本の道路。狭い道や狭い駐車場も多い。
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増える国際免許取得と外国人ドライバー
日本に一時帰国した場合、アメリカとは違って公的交通機関が発達しているので、クルマの運転は必要がないと考える人が多いかもしれない。けれども、近年大幅に増加している外国人旅行者の場合、国際免許を取って日本へ行く人は増えている。この国際免許だが、在米の日本人、日系人が取得することもあるだろう。駐在や留学で短期滞在している方はともかく、長期在住者の場合、日本の免許証を更新して維持している方は少ないからだ。
まず、日本では旺盛な外国人旅行者の需要などに応えるために、レンタカーの台数は20年前と比較すると3倍以上に増えている。同時に、外国人のレンタカー運転による事故も増加傾向にある。これにはさまざまな理由があるが、まず沖縄と北海道の場合は鉄道やバスの便が少なく、周回型の観光をする場合はレンタカーが必要となる。さらに、交通の不便な場所が、インスタ映えするとか、アニメの聖地になるといった理由で人気化する例もある。また近年は全国で高速道路網が整クが非常に便利になっているということもある。
国際免許の申請は非常に簡単だ。アメリカの場合は各州の政府ではなく、民間のドライバー団体AAAが発行を代行している。申請方法は州によって異なるが、ネットなどで簡単にできる。実はここ数年、アメリカにおける国際免許証の発行は増えている。目的地は日本であることが多く、レンタカーに加えて観光客向けの公道カートで遊ぶために申請する人も多い。国際免許を持って日本に行く場合に重要なのは、国際免許証だけでは運転できないということだ。つまり、オリジナルの免許証と国際免許証がセットになって、初めて海外での運転が可能になる。
ETC、標識の違い、日本独自ルールへの戸惑い
ところで、日本で高速道路に乗る機会が多い場合は、ETCという料金収受システムのカードが便利だ。これはアメリカのFasTrakやE-ZPassに似たもので、通信用のマシンがレンタカーに備えられている。そのマシンにETCカードを差し込んで利用すると、高速料金を払う仕組みだ。重要なのは、ETCカードの貸し借りが厳しく禁止されているということだ。代金は精算すれば良いとして親戚や友人のETCカードを借用する例が国内でもあるが、付帯しているクレジットカードの重大な約款違反になり、最悪の場合に信用履歴にも影響が出るので注意したい。
自分名義のものがなければ、あらかじめレンタカー会社に連絡してETCカードのレンタルをしておくのが良い。ちなみに、日本のレンタカーは旅行代理店やレンタカー各社がウェブ予約を受け付けており、海外からでも簡単に予約ができる。価格も比較的リーズナブルだ。
いよいよ実際に日本での運転になるわけだが、初めて日本で運転する人は「止まれ」の標識が八角形でなく三角形で、日本語しか書いていないので戸惑うことが多いという。実際に外国人ドライバーによる信号のない交差点での衝突事故は社会問題化している。
以前に日本で運転していた人は、さすがに「止まれ」の標識には従うだろう。けれども、そんな私たちでも意外に困るのが、左側通行である。分離帯で分かれている高速道路は大丈夫だろうが、一般道の場合は右左折をするたびに、左側通行だということをしっかり念じて間違えないようにする必要がある。特に注意したいのが、他のクルマや歩行者の動向だ。アメリカで運転に慣れている人であればあるほど、日本での他のクルマの動きに面食らう。アメリカでは、左折の矢印信号が先に出るが、日本の右折の矢印は直進が赤になってから出るという違いもある。右ハンドルはすぐ慣れるが、方向指示器とワイパーのレバーが左右逆なのには注意したい。
観光の場合、また大都市圏以外での知人などを訪問する場合にも、日本でもレンタカーは非常に便利である。交通安全に注意して、大いに活用したい。
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