(2023年8月号掲載)
SATCといえばこの人!
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世界中の女性の視点をモダナイズしたTVシリーズ、『Sex and the City(セックス・アンド・ザ・シティ)』(1998〜2004)で主人公のキャリーを演じたサラ・ジェシカ・パーカーは、キャリアウーマンの憧れの的となった。大きな造花を胸に何やらチグハグな格好でマンハッタンを闊歩するファッションと、仲間たちの奔放な異性交友は、まさに革命的だったと言えよう。
初めて彼女にインタビューしたのは『L.A. Story(L.A.ストーリー/恋が降る街)』(1991)の時。劇中ではカーリーなブロンドだったが会見では地味な髪で、どこから見てもシリアスな舞台女優だった。
「8人兄妹で電気はよく止められ、クリスマスや誕生日のプレゼントもなし…という極貧家庭に育ったから、何事も粗末にせず、自分の幸運を大切にして頑張りたい。でも母は、私が8歳の頃から子役として働き、13歳でブロードウェイの『Annie(アニー)』の主役を得るまでずっと助けてくれたし、できる限り子どもたちに文化的な環境を与えるよう努めてくれていたの。家にはテレビの代わりに、図書館の本が豊富にあったのよ」。
『L.A. Story』(1991)の時のサラ・ジェシカ・パーカーと私。当時は『Sex and the City』の華やかなイメージとは程遠い、地味な印象だった。ちなみに、同映画では、陽気なカリフォルニアガールを演じた。
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1965年3月生まれで、1984〜1991年までロバート・ダウニー・Jr.と同棲。当時ドラッグ中毒だったロバートに献身的に尽くしたことは、つとに知られている。その直後、数カ月ほどロバート・ケネディ・Jr.と交際してマスコミを騒がせた。
1997年にマシュー・ブロデリックと結婚し、現在21歳の息子と14歳の双子の娘2人の5人家族。絶対に悪態をつかないクリーンな言動を子どもたちに示しているそう。
『Sex and the City』が人気絶頂の時のジェシカは、成熟した女性陣の中で一人、夢見る少女のような雰囲気を漂わせ、周囲への気配りを怠らず、「キャリーは全てが私と正反対。気軽にセックスなんて考えられないし、彼女のような自由奔放な生き方も無駄遣いも全くしない」と白状していた。
『Sex〜』の続編『And Just Like That…(AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章)』(2021)では、以前の白人オンリーのグループに黒人、アジア人、ジェンダーフリーのレギュラー陣が加わり、環境がガラリと変わった。キャリーの夫役のクリス・ノース(全女性の憧れのハンサム)が初回で急死、という驚きの展開を見せている。
ちなみに彼女たちのお好みのカクテルが商品化され、「The Perfect Cosmo by SJP」として発売中だそう。SJPとはもちろん、ジェシカのイニシャルである。

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。










