(2024年1月号掲載)
環境問題にも熱心な肉体派スター
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ジェイソン・モモアはハワイ生まれで、画家の父親がハワイアン、写真家の母親は白人。両親が離婚して育ったのは母親の故郷のアイオワ州で、高校卒業後はハワイに戻り、ここで日本人デザイナーの小林武雄に勧められてモデルになった。さらに193センチ、91キロの体格を買われて1999年から人気TVシリーズ『Baywatch(ベイウォッチ)』のレギュラーになると、『Game of Thrones(ゲーム・オブ・スローンズ)』ではメインの役を得て、ハリウッドの肉体派スターに躍り出た。
巨大な体をピンクの上着に包んでピンクのリボンで髪を結んだり、左腕のタトゥーは、「家の神様」を描いたものだと自慢して見せてくれたり、「左の眉がちょん切れているのは、2008年にバーでケンカして140針も縫った傷の跡」と得意そうだったりと、お気楽でお洒落な巨人なのである。そんなモモアだが、まもなく大ヒット作のパート2、『Aquaman and the Lost Kingdom(アクアマン/失われた王国)』が公開される。
「今回は僕のアイデアがストーリーに織り込まれていて、脚本のクレジットももらえたんだ。アクアマンに赤ん坊が生まれておむつを変えたりする様子を入れるなど、より人間味を加える提案をしたら、監督に受け入れられた。うれしかったね。あと、アクアマンのもう一つの顔、アーサー・カリーが国連に行って環境汚染への警告をするなど、良いバランスになっている。僕も父親だから、これからの地球がどうなるか、考えるだけで恐ろしい状況だからね。今、『水のボトルをアルミ製に!』というキャンペーンに励んでいる。ハワイやニュージーランドの海で泳ぐと、プラスチックのゴミだらけ。知っているかい?プラスチックのボトルは何千年も海に浮かびっぱなしなんだよ!大学は海洋生物学を学んだし、親戚にはサーファーやライフガードが大勢いて、海の変化をいち早く察知している。先日もコカ・コーラに提案したし、僕なりにプラスチック撲滅運動を進めていくよ。
ここまで来るには大変な苦労をした。1日9時間も肉体訓練に明け暮れ、連日ボイルドチキンのみの生活もしたし、やっと『Game of Thrones』で名が知れたが、役が役だったから、僕はどこかの異国生まれで英語が喋れないと思われたりもした。これからは誇り高きポリネシアンとして、ブラウンスキン文化を広めていきたい」。
お次は『Chief of War(チーフ・オブ・ウォー)』という18世紀のハワイを舞台にしたTVシリーズに主演する。

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。










