アナ・ケンドリック / Anna Kendrick

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(2025年12月号掲載)

40代を迎えて新しいステージにも挑戦!

アナ・ケンドリックと成田陽子さん

小柄ながら部屋中に響き渡るような大声でおしゃべりし、カラカラと豪傑笑いをするアナ・ケンドリックは、『Up in the Air(マイレージ、マイライフ)』(2009)でジョージ・クルーニー演じる、しょぼくも航空マイルを貯め込むビジネスマンのアシスタントを好演して、新人ながらオスカー助演賞候補を獲得してしまった、頼もしい女優。
 
青春吸血鬼ドラマ『Twilight(トワイライト)』シリーズでは、ともすればダークなロマンス場面が続く中、爽やかな笑いを注ぐ親友役で注目され、『Pitch Perfect(ピッチ・パーフェクト)』(2012)では得意の歌で圧巻の主役を演じ、『A Simple Favor(シンプル・フェイバー)』(2018)ではブレイク・ライブリーが演じる仰天の意地悪美人を、見事にねじ伏せてしまう平凡なシングルマザー役で我々の留飲を下げたのである。
 
そして、『A Simple Favor』の続編であり最新作の『Another Simple Favor(アナザー・シンプル・フェイバー)』(2025)で再び、10頭身の超グラマーなライブリーと共演し、頭脳と根性をマックスに使って勝負を挑む6頭身の庶民派ママを熱演。
 
「声が大きいのはおそらく大男の父親がいつも静かな声で話して、私のように小さな体の母が家中に響き渡る声で話していて、やっぱり体のサイズを補うために本能的に声を大きくしてしまうようになったと思うの。歌うのは小さい時から大好きで、12歳の時、ブロードウェイのミュージカル『High Society』(1998)に出て、トニー賞候補になったのよ!(注:史上最年少の記録を残している)歌を歌うと体中の細胞が生き返って、それは良い気持ちになるの。ただ、撮影ではいつも共演者たちの10倍ぐらい大きなボリュームでセリフを話すから、極力トーンダウンするように心がけているのよ」。
 
2025年8月9日に40歳になったことについては、「ついにオトナになった!って気分。30代では何かとベイビーなんて呼ばれて、自分でもそういう立場だと信じていたのが、今やアダルトだから。もう自分の人生は自分でコントロールして、自分の判断を信じて生きる覚悟をしたの。今回の撮影で私は、監督やクルーがうっとうしいと思うぐらいセットに居残って、撮影やら照明やら、音声の技術を観察しては、いろいろと質問していたの。そう、40歳になってこれからは監督業や制作などにも挑戦したいと思っているから」と大声で宣言して、体をくねくね動かしてちょっと恥ずかしそうなふりをするのが、アナらしくて微笑ましかった。

成田陽子

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。

※このページは「ライトハウス・カリフォルニア版 2025年12月号」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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