(2023年10月号掲載)
マルチな才能と美貌を持つ、エミー賞受賞女優
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大ヒットドラマシリーズ『Euphoria(ユーフォリア/EUPHORIA)』(2019〜)の主演でエミー賞2回受賞の実力派。さらに英国若手俳優のトム・ホランドと熱愛中で、レッドカーペットではいつも小顔に超長脚に物を言わせ、カメラマンのターゲットになっているゼンデイヤ。
初めて彼女の名前を読んだ時、「善田屋」というお蕎麦屋のような名前だとイメージして妙に親しみを感じたのだが(笑)、実際は「ゼンデイヤ」と発音するらしい。この変わった名前の由来は、ジンバブエのショナ語で「感謝する」という意味などとまことしやかに伝えられているが、私が当人とインタビューで話した際は、「父がマーシャルアーツに凝っていて、『まずZの字を最初に持って来るのがクールだ。ZならやはりZEN(禅)だろう。そうだ、〝Zendaya〟にしよう!』って直感で決めたと教えてくれたのね。だから、私の名前はただただフィーリングから作られたものなの」と正直に白状してくれた。
さて、そんなゼンデイヤに初めて会ったのは『Spider-Man: Homecoming(スパイダーマン:ホームカミング)』(2017)の時。ゼンデイヤも共演したトムも同じ20歳、トムの方が3カ月だけ年上という青春爆発期だった。少し頼りなく見えるゼンデイヤだったが、口を開くと透明な声で完全なセンテンスを使って答える、優等生の話し方だった。若者にありがちな、脈絡のない良い加減な答え方ではなく、丁寧で整った口調に会話のセンスがのぞけて、すぐさま好感を持ってしまった。
「私はオークランドの生まれ。差別反対、反体制活動、そういうバイブレーションに溢れた街に育ったから、根っから社会意識を持っているの。それから両親共に教師だったので、教師には永遠の尊敬の念を持っていて、芸能界に入らなかったら私も教育者になるつもりだったのよ」。
ハリー王子とメーガン妃の結婚について、自身もバイレイシャル(黒人と白人の混血)として、どう受け止めているかと質問すると、「もちろん誇りに思うけれど、人種のことをあまり強調してほしくないの。愛する喜びを祝福したら、それで十分。この時代、肌の色や勝手な解釈で人を判断すること自体が時代遅れでしょう。若いアフリカンアメリカンの女性として、常に自分の出生を意識していることはとても大事だけど」と、毅然とした態度で答えてくれた。

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。










