マシュー・マコノヒー / Matthew McConaughey(2026年)

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(2026年7月号掲載)

テキサス気質のマイペースなキャラが魅力

マシュー・マコノヒーと成田陽子さん

『The Lost Bus(ロスト・バス)』(2025)で、山火事の真っただ中という絶体絶命の状況で運転するスクールバスの運転手役を演じた後、マシュー・マコノヒーは俳優業をしばらく休業し、テキサス州の知事に立候補するかも、などという案をもてあそんだり、本を書いてベストセラーになったり、何よりも家族との密な時間を過ごしていた。
 
「今、一番気にかけているのは野生の自然と都市計画とのバランス。そして僕のイメージである「無責任、自分勝手」を「自己を無くしての行動」に変えていくこと。6年ぐらい前から政治の世界も研究してきたが、生まれ育ったテキサス州の知事を務めてみたい、と思ったことは確かだ。ただ、もう少し子どもたちが成長してから、この目標にフォーカスを絞ろうと思う」と相変わらずのマイペースのマコノヒー風哲学をファンに説明していた。
 
最近は演技に対してもこうコメントしている。「映画を始めた当初は何をしていいのか全く分からないまま本能的にカメラの前でしゃべって、動作をして、呼吸をしていた。30数年前のことだ。この8年間、やっと演技という技術を学ぶようになり、俳優としての向上に努力しているよ」。
 
1969年11月4日、テキサス州のユバルディで、プロのアメフト選手を父親に持って生まれた。1992年に父親が美しい母親とのベッドイン中に腹上死を遂げ、「願わくば僕も同じようにこの世を去りたい」と本音で話していた。
 
大学在学中にスカウトされ、『A Time to Kill(評決のとき)』(1996)の美形弁護士役でスターの座を獲得。ロマコメ路線を経てから、特効薬をメキシコまで買い出しに行くエイズ患者の役を60ポンド痩せて骨皮人間になって激演した『Dallas Buyers Club(ダラス・バイヤーズクラブ)』(2013)で晴れてオスカーを受賞。その際には、「自分のキャリアで最も入れ込んだ役で、体型を変えると演じている人間の精神状態も変わるんだ」と誇らしげに語っていた。この役作りは鬼気迫るもので、ブラジル人モデルとの間に生まれた3人の子どもは、人格まで変わってしまった父親に寄り付かなかったそうだ。
 
30年来の親友で、何度も共演してきたウディ・ハレルソンと、2026年秋スタート予定のネットドラマ『Brothers(ブラザーズ)』で腹違いの兄弟のような役を演じるのだが、ウディがいまだにマリファナを勧めてくるので「もう吸わない」と断るのに苦労していると苦笑い。息の合ったコンビの喜劇が楽しみだ。

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成田陽子

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。

※このページは「ライトハウス・カリフォルニア版 2026年7月号」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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