(2024年4月号掲載)
タフな役柄も美しくこなす!
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SF大作映画『Dune: Part Two(デューン 砂の惑星 PART2)』の評判がすごい。砂漠をさまよう、さながら耳なし芳一のような顔に入れ墨のレディ・ジェシカを好演しているレベッカ・ファーガソンは、女優の中でもトップランクの正統派美女である。入れ墨も泥も、かえって彼女の美しさを引き立てるばかりと言えよう。
現在40歳、スウェーデンのストックホルム生まれで、父親はスウェーデン人、母親は英国人。英国の王室に嫁いだサラ・ファーガソンは遠い親戚だそうだ。生まれた時からバイリンガルな環境で育ち、美少女ぶりを買われてモデルになりテレビなどに出ていたものの、突然芸能界が嫌になって、2007年、恋人との間に息子が生まれ、その後5年間は静かな家庭生活を送っていた。
テレビ番組『White Queen(ホワイト・クイーン 白薔薇の女王)』(2013)に主演、女王を美しく格調高く演じたレベッカは、トム・クルーズに乞われて2015年から『Mission Impossible(ミッション:インポッシブル)』シリーズに登場。以後、2018年、2023年の続編にも出演。トムについては、「初めて会ったというのにトムのリラックスした態度に私はすぐに親近感を得ました。まずアクションを安全に手がけるために2カ月間、週に6日、1日6時間のトレーニングを続けるかたわら、役に入っていくというタフな撮影でした。それまで中世の史劇が多かったので凄く新鮮でしたね」と語っていた。
2018年、別の恋人との間に娘を出産、北欧人らしく結婚無視で自由奔放な生活を謳歌している。
さて『Dune: Part Two』については、「思い出しても笑い出したくなってしまうほど楽しい撮影でした。朝5時のスタートもちっとも嫌じゃないどころか、自分の出番がない日もセットに行って、共演のオースティン・バトラーの壮烈な悪漢の役作りに感心したり、クリストファー・ウォーケンに見とれたり、むごたらしい場面でも、全てに魅了されてしまった。道徳観の複雑な描き方、スピリチュアルなイメージ、息子役のティモシー・シャラメと手をつないで困難を乗り切る過程、などなど監督のビジョンに再び圧倒されましたね。今回の第2弾は腹部を強打されるようなインパクトにあふれていて、仰天の驚きの連続で最高の作品になっていると思うわ」。
次の企画が3本と多忙にもかかわらず、欧州人らしく自分のプライバシーはしっかりと確保している姿勢が頼もしいレベッカであった。

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。










