(2023年12月号掲載)
“英国のバラ”と呼ばれる、正統派の英国美人女優
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その格調高い美しさで「英国のバラ」と形容されるキーラ・ナイトレイだが、6歳の時に難読症と診断され、学業をほとんど断念。そこで、すぐに両親に頼んでエージェントを付けてもらい、子役としてデビュー。そして、女優として生きていく道を決意したというツワモノだ。
16歳の時の映画、『Bend It Like Beckham(ベッカムに恋して)』(2002)を久しぶりに見たが、少年のような空気感にはかなり存在感があった。サッカーボールの扱いはかなり様になっていたし、何より彼女とインド系の少女との新鮮な友情にあらためて感動してしまった。
その翌年、大作『Pirates of the Caribbean(パイレーツ・オブ・カリビアン)』(2003)で初めてキーラにインタビューしたが、少年ぽさは変わりなく、同映画のポスターで、キーラ扮するお姫様の胸の隆起が大きめに修正されていたという衝撃の事実を暴露してガハガハと大笑い。また、「チャンバラは最高に楽しかった。コルセットがキツくて失神しそうになったけれど、おそらく昔の高貴な女性がよく倒れたのは、締め付け過ぎのせいね」などと勝手なことを話していたのを思い出す。
それから20年。2011年から交際して2013年に結婚したミュージシャンのジェイムス・ライトンとの間に現在8歳と4歳の娘が生まれ、れっきとした母親になったキーラの毅然としたコメントを紹介しよう。
「母親になって気が付いたのだけれど、しょっちゅう仕事と家庭の両立について質問を受けるのね。男性にはまずしない質問で、そのあたりの不公平な考えがまだまだ世の中にはびこっている。私は両親から男女平等の考えを叩き込まれたから、そういう発想には激しく反応してしまうし、これまで意識して男女の壁を感じさせない女性の役を選んできたと思う。脚本にもまだまだ男女の差別が存在しているし、断固として戦い続けるわ。
生きてる!っていう喜びを味わえる撮影現場が大好き。大好きな仕事をして、同様に仕事を愛している人々に囲まれて創作に情熱を注げる環境に恵まれて、これ以上の満足感はないと思う。仕事の場は公共の場だから、何もかも露出されてしまう。でも家に帰ったら完全にプライベート。静かな安らぎの場として何も外には見せたくない。つまり私は二つの全く異なった生活を持っていて、両方を心から愛し、素晴らしいバランスを保っていると思っているの」。

成田陽子
なりた・ようこ◎ゴールデングローブ賞を選ぶハリウッド外国人記者協会に属して30年余の老メンバー。東京生まれ、成蹊大学政経学部卒業。80年代から映画取材を始め、現在はインタビュー、セット訪問などマイペースで励行中。










