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運動・食事・生活改善
メタボ脱却で健やかライフ(1)

Lighthouse編集部

内臓に脂肪がたまった肥満状態を表す「メタボ」。生活が欧米化した日本でもこの言葉は定着し、厚生労働省もその対策に躍起になっています。そこで今回は、「メタボ」の定義や前兆から、食生活、生活習慣、エクササイズなどによる解消法まで、メタボを多角的に考察。その予防と対策を考えます。




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脱メタボ宣言!
基礎知識編

メタボってナニ?怖い病気なの?

日本語でも定着した「メタボ」。メタボとは、内臓脂肪型肥満に加え、高血圧、高血糖、高脂血症のうち2つ以上を併発した状態のことを示す。英語の「Metabolic syndrome」の略称であり、日本語では、「代謝症候群」と呼ばれる。

この4つの症状は、単独でも身体にかなりのリスクがかかる。しかし、それらが併発することで、その危険性が相乗効果で増し、動脈硬化性疾患の発生率がぐんと高くなる。
 
動脈硬化性疾患とは、動脈にできた粥状の隆起が血管を塞ぎ、最終的には血流が遮断され、酸素や栄養が各器官や体内組織に行き渡らなくなってしまう疾患のこと。そのような動脈の閉塞が脳で起きると脳梗塞に、心臓で起きると心筋梗塞となるのだ。

メタボとは、単に肥満を指すと誤解している人が多いが、実は肥満は、次の2つに大別される。

1つは、腹の内臓の周りに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」。身体の真ん中が大きく膨れ上がっていることから「リンゴ型肥満」とも呼ばれ、中年以上の男性に多く見られる。
 
もう1つは、皮膚の下にある組織に脂肪がたまる「皮下脂肪型肥満」。下腹部から尻、太モモにかけて下半身が大きくなることから、「洋ナシ型肥満」とも呼ばれる。こちらは女性に多く見受けられる。
 
どちらも中年になると珍しくない現象だが、メタボの前兆となる危険な肥満は「内臓脂肪型肥満=リンゴ型肥満」。つまり、メタボに悩むのは、女性よりも男性の方がはるかに多いのだ。
 
「頭が重い」「疲れやすい」「やる気が出ない」「めまいがする」などの症状が頻発する場合、高血圧、高血糖の可能性が高く、これらは、メタボの前兆でもある。
 
また、これらの症状でさらに厄介なのが「高脂血症」。高脂血症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が過多になる病気のことなのだが、血液中には元々脂質が溶け込んでいるため、脂肪が増えたからといって自覚症状はない。血液検査などで高脂血症だと発覚しても、痛くも痒くもないため、そのまま放置してしまうケースが多々あるのだ。そうなると、動脈硬化が進み、前述の脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高める結果となってしまう。


子供のメタボとその予防

メタボは大人だけの問題ではない。最近では、子供がメタボになる「小児メタボリック症候群」も大きな問題となっている。

肥満の子供は、30年前に比べて2倍に膨れ上がり、今のところ減少する傾向にない。アメリカでは「子供の10人に1人は肥満」という調査結果もあるくらいだ。

早期に肥満を克服しないと、その子供は生涯にわたってメタボに苦しむことになる。40代、50代でメタボになるつらさを考えれば、それがどれだけ長期的な苦しみになることか、想像に難くない。

子供がメタボになる主原因は、以下の事例が考えられる。子供がそれらの環境に身を置かないように、親は注意して見てほしい。また、これらの生活習慣事例は大人にとってもメタボの原因。常に気を付けたい。


避けたい生活環境

. レビやコンピューター、ビデオゲームに没頭するなど、室内中心の不規則な生活や運動不足の環境。自律神経中枢の不均衡は、これらに起因する。
肉 類中心の高脂肪の食事を取ったり、スナックなどの食べ物をいつでも買うことができる便利な環境
受験の早期化や勉強での競争による、精神的な強いストレスを抱いてしまう環境





脱メタボ宣言!
生活習慣編

メタボの原因はストレスにあり!?

メタボの要因である、内臓脂肪型肥満、高血圧、高血糖、高脂血症。実はこれらは、現代の生活習慣病の代表的症例で、運動不足や脂分の多い高カロリーの食事が主な原因とされる。
 
しかし、「中枢神経がうまく機能していなかったり、代謝システムのバランスが崩れているなど、精神的ストレスがもたらす弊害も、メタボの大きな要因です」と、神経と心身医学の専門医・ジェイソン・リュー医師は指摘する。
 
「日本人は欧米型の食生活に変わったとは言っても、世界的に見れば、とてもバランスの良い健康的な食事をしていると言えます。しかし、家族で同じ物を食べているはずなのに、妻は健康、夫はメタボというケースがよくあります。男性は仕事でストレスを抱えることが多く、それを発散するのも決して上手ではありません。こうしてストレスがひどくなると、食べ物を消化したのにうまく燃焼されず、肝臓に脂肪として蓄積されてしまう。このような神経系のバランスの崩れが、メタボの一因と考えられます」。

食事をする時の心構えも、代謝システムの働き具合に違いが出るとリュー医師は説明する。

「食事は楽しい気持ちでゆっくりと食べるのが理想的。そうすることで、身体中の細胞は栄養を受け取る準備をします。逆に、時間がないからと流し込んでしまうような食べ方をすると、身体に負担がかかり、身体のエネルギーの転換と使用がスムーズにできなくなります。そして、内臓に脂肪としてたまってしまうのです」。


入浴はぬるめのお湯にゆっくり浸かる

入浴は、短時間のシャワーで済ませてしまうことが多いアメリカ生活。しかし、湯に浸かるという日本の入浴習慣は、エネルギーと血液の流れを良くし、メタボ解消に大いに役立つ。

水温は、のぼせることなく湯に浸かることがきる温度が最適で、体温より少し高めが理想的。ただし、熱過ぎる湯に入ったり長時間の入浴は、体力を消耗させ疲労につながるので、シニアや高血圧の人は、めまいや血圧の上昇など、体調が悪化する恐れがあるので注意が必要。 
「サウナなどで、汗をかき過ぎることは決して良いことではありません。エネルギーをたくさん使
うことで身体が疲労してしまいますから」とリュー医師。


喫煙は百害あって一利なし飲酒以外でリラックスを
 
喫煙は、消化不良、食欲不振、運動不足をもたらし、メタボ対策のみならず、良くないことばかり。喫煙するとストレス発散になるという人もいるが、喫煙は百害あって一利なしだ。
 
一方、飲酒についてリュー医師は、「ほろ酔いで、リラックス程度なら問題ないでしょう」と語る。
 
もちろん、ストレス発散のためと言って、深酒は禁物。アルコールを飲み過ぎることは、高カロリーを摂取することで、肝臓に負担がかかる。さらに、脂肪を燃焼する機能も弱まってしまうのだ。
 
「アルコールが中枢神経を麻痺させ気持ち良くなった状態は、本当の意味でリラックスしていることにはなりません。美しい音楽を聴く、新鮮な空気を吸いながら散歩をする、スポーツで汗を流すなど、飲酒以外の方法で気分転換するよう心がけてください」とリュー医師。
 
さらにリュー医師は、東洋の伝統・習慣がメタボ対策に素晴らしい効果を発揮すると言う。
 
「座禅、瞑想、気功、太極拳など、身体を休めて、心を穏やかにすることが重要です。苦しい、つらい、嫌だと思いながら、無理にランニングしても代謝システムの回復にはなりません」。
 
つまり、心がハッピーになること、身体の隅々まで行き渡っている神経のバランスを正常に保つことが、メタボ打破の鍵であり、そういった生活習慣を身に付けることが重要というわけだ。


メタボとは無縁!
健やか生活のススメ


●メタボを予防するには
1. 瞑想や音楽鑑賞、軽い運動でストレス解消
2. タバコは吸わない。
飲酒はしないか、すこしたしなむ程度で
3. 7時間程度の質の良い睡眠を心がける
4. ぬるめのお湯に浸かり、リラックスする

●メタボを解消するには
1. 長時間ベッドやソファーに横になることは避ける
2. 早起きと軽い運動を習慣化する


メタボを治す
脳波-経絡心身治療法とは?


リュー医師は、日本や中国における東洋医学と、アメリカにおける西洋医学の研究を基に、脳波-経絡心身治療法(BMT: Brain Meridian Therapy)を生み出した。これは、バランスの取れた脳波を組み込んだ音波を使い、その周波数を調節することで、器官や中枢神経の機能を正常化する治療法。また、東洋医学の経絡学にも基づいており、特別に作られた音波の組み合わせで経絡(気の流れの通路)を開け、病因となっている“エネルギーの塞ぎ”を解消し、エネルギー代謝や流れを良くする。

最近の医学研究によれば、脳の視床下部にある中枢神経が司るエネルギー代謝調節とそのバランスの崩れが、肥満やメタボの原因ではないかと考えられるようになった。

このように身体のどんな不調や病も、神経が関係しており、それらの治療には、身体内のエネルギー循環を良くすることが何より効果的なのだ。


取材協力
ジェイソン・リュー医師
Mind-Body Institute
(心身治療センター)
790 E. Colorado Blvd. #907, Pasadena
☎626-588-7815
www.bmtheals.com



脱メタボ宣言!
食生活編

メタボの4大要素である、肥満、高血圧、高血糖、高脂血症の症状を改善するのに薬やサプリメントは、一時的な効果が見られるが、長期にわたって使用を続けると、身体の機能の低下を早めることになる。だから、本当の意味でメタボを改善するには、食生活を改めることが近道なのだ。

理想的な食生活は、朝食をしっかり食べることから始まる。朝食を食べない習慣を身に付けてしまうと、身体が夜から翌日の昼にかけては栄養が入ってこないことを覚えてしまい、飢えに備えて脂肪を体内にため込む体質になってしまう。まさに、メタボへの第一歩なのだ。
 
朝は忙しくて、なかなか時間が取れない人や、面倒だという人でも、水をコップ1杯、または野
菜ジュースを飲んだり、フルーツなどを軽く食べるだけでも、効果は大なのだ。朝ご飯を食べる習慣を、ぜひ付けてほしい。


味料が臓器を弱める
 
メタボのもう1つの特徴は、身体がうまく糖分を分解できないこと。身体がより多くのインスリ
ンを必要とし、血糖値が上がりやすいため、糖尿病になる可能性も高い。
 
このような症状を起こす原因は、摂取する砂糖の質に大きく関係している。甘い物を取るなら、食品に含まれる甘み成分を凝縮した砂糖(精製糖より黒糖が良い)を始め、蜂蜜、メイプルシロップ、ライスシロップなどの天然甘味料を、なるべく選ぶようにしたい。
 
一方、人工甘味料は食品に存在しない甘み成分を人工的に合成したもの。砂糖よりも甘く、低カロリーであるためもてはやされてきたが、実体はサッカリンなどの食品添加物である。このような人工甘味料を摂取し続けると、副腎からストレスを調整するアドレナリンが分泌されっぱなしとなり、ホルモンのバランスが崩れてしまう。


毒素に蝕まれた身体をアルカリ性に戻す
 
人間の身体は元来、80%がアルカリ性、20%が酸性でできている。受動喫煙(セカンドハンドスモーク)を含む喫煙や、大気汚染などにより、体内に毒素が徐々に堆積され、新陳代謝を弱めていく。また、食品添加物、グルタミン酸ナトリウム(MSG)、野菜を通して口に入る農薬なども代謝システムを崩す原因となる。
 
食品もまた、アルカリ性と酸性に大別される。アルカリ性の食品を多く取るよう心がけることで、メタボ対策はもとより、健康的な身体作りができると言える。理想的な食事として、全体の4分の3をアルカリ性食品(主に野菜やフルーツ)、4分の1を酸性食品(肉類、魚、米など)を目安にしよう。


バランス良く食べよう
アルカリ性と酸性の食品群


●アルカリ性の食品
ホウレンソウ、レタス、大豆、キュウリ、ビーツ、セロリ、ニンジン、トマト、オレンジ、レーズン、ピーマン、昆布、サツマイモ、リンゴ、レモン、キノコなど
●比較的アルカリ性の食品
牛乳、豆類、ジャガイモ、キャベツ、カリフラワー、アスパラガス、カボチャ、メロン、海藻類、ナシなど
●酸性の食品
牛肉、羊肉、豚肉、鶏肉、魚、アルコール、砂糖、ビスケット、揚げ物、チョコレート、タケノコ、米、麺類など
●比較的酸性の食品
ナス、白菜、タマネギ、アサリ、アワビ、バター、タマゴ、タコ、エビなど


気を付けよう!
メタボ予防・改善の食生活10項目


高カロリーの食品を控える
塩分・糖分の取り過ぎに注意する
J■己目にする
ぬ邵擇反緤をたくさん取る
ィ影30品目を目指す
Ε▲襯魁璽襪鮗茲蟆瓩ない
Г罎辰り噛んで食べる
肉 類より魚を、動物性脂肪より植物性脂肪を食べる
夜遅い時間の食事は避ける
毎日3食を心がける


体内の毒素を自然浄化!睡眠こそ最大のメタボ対策

メタボの原因であるストレスや疲れから、身体を回復させるのに絶大な効果を発揮するのが質の良い睡眠。人間の身体には、眠っている間にあらゆる体内器官や組織の浄化・再生が行われる機能が備わっている。そのため、睡眠こそ代謝システムを正常に働かせるための重要な鍵となるのだ。

この身体の自然浄化は、夜9時頃から始まると言われている。機能回復の大まかな時間帯は以下の通り。極力、午後9時以降はゆっくり休むようにしたい。

上記に加え、午前12時から4時には、骨髄が新しい血液を作り出す。


取材協力
Dr. Michelle(Dr. Li Meng)
Bodyperfect Beauty & Wellness Center
227 W. Valley Blvd. #328, San Gabriel
☎1-877-576-1158
556 Las Tunas Dr. #206-207, Arcadia
☎1-888-829-8388