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ライトハウスの特集

アメリカでの教育・進学、ビザ・法律、市民権・永住権、観光・レジャー、求人・仕事、グルメ・レストランなど、現地情報誌「ライトハウス」の過去の特集をご紹介。

アメリカでの妊娠&出産(3)出産後の届出

Lighthouse編集部


アメリカ国籍の取得

 ご存知の通りアメリカは出生主義のため、アメリカで生まれた子供は自動的にアメリカ国籍を取得できる。病院で出産すると、病院で出生届の用紙をくれるので、その場で記入すれば病院が提出してくれる。希望すればソーシャルセキュリティー番号の申請も可能。1カ月ほどで自宅にカードが郵送されるが、ソーシャルセキュリティー番号は個人情報の柱になるので、番号の取り扱いは要注意。

 病院で諸手続きができるので、名前は予め決めておこう。子供のラストネームは、父親姓でも母親姓でも構わない。
 カリフォルニア州で出生証明書を取得するには、州保健局(California Department of Health Service)に請求すればいい。2003年7月よりIDセフト防止のため、請求できる人の対象が限定されたので注意が必要。両親の他は、弁護士など一部の専門家に限られている。請求する際は、両親であることを証言する宣誓陳述書も必要となる。

 出生届は、カウンティーの保健局と記録局で登録した後に、州保健局へ送られるので、出生証明書が取得できるようになるまでに時間がかかる。州保健局では、出生証明書は出生後6カ月以降に請求するよう、呼びかけている。
 手続きにかかる時間は12週間以上で、費用は1枚14ドル。申請書は、www.dhs.ca.gov/publications/forms/pdf/vs111.pdfでダウンロードできる。宣誓陳述書も同サイトで入手できる。

 また万が一、出生届に間違いがあった場合も同局に届け出ればいいが、受理に8カ月ほどかかるので、提出する前には、記載事項に間違いがないかしっかりと確認を。パスポート取得のために出生証明書が必要な場合は、州保健局ではなく、カウンティー発行の出生証明書でも受け付けてくれる。
■出生証明書の請求先
California Department of Health Services
Office of Vital Records
- M.S. 5103
P.O. Box 997410
Sacramento, CA 95899-7410

日本国籍の取得

 どちらかの親が日本国籍を有する場合は、子供も日本国籍が取得できる。これを「日本国籍の留保」という。子供が日本国籍を留保するには、父または母が、出生届書の「日本国籍を留保する」欄に署名、押印し、出生後3カ月以内に総領事館に出生届を提出しなければならない。3カ月を過ぎると受理されなくなるので、出生届書など必要な書類は、予め準備して確認しておこう。届書は郵便で取り寄せられる。
 返信用封筒(切手63セント貼付)を同封して総領事館まで請求すれば、届出用紙と記入例を送付してくれる。請求の際には、メモ書きで構わないので、次の2点を必ず明記すること。

届出内容:「出生届」と記入
届出当事者の国籍:例えば「両親はともに日本国籍」「父は米国国籍で母は日本国籍」など

 国籍を留保した子供は二重国籍となるが、日本の法律により、22歳になるまでに、いずれか一方の国籍を選択することになる。
 また、親のパスポートに子供を併記できないので、子供を連れて帰国を予定している人は、赤ちゃんもパスポートが必要だ。二重国籍なので、日米両方のパスポートの取得が不可欠。
 父親が外国国籍で、母親が日本国籍を有する場合、婚姻届を出した段階で母親が日本の戸籍筆頭者となっているため、赤ちゃんの姓は母親の戸籍上の氏を使用する。従って、アメリカで父親の姓で出生届を提出していても、日本の戸籍では母親の旧姓となる場合がある。
 例えば、父親の名前がジョージ・クルーニーで、母親の戸籍上の名前が山田花子の場合は、子供の出生証明書上のフルネームが「ジェニファー・クルーニー」なら、日本の戸籍では「山田ジェニファー」となる。もし、子供の出生証明書上のフルネームが「ジェニファー・ハルコ・クルーニー」なら、日本の戸籍では「山田春子」としてもOK。


◉日本の出生届提出のための必要書類

必要書類 備考
出生届 2部総領事館に請求すれば郵送してくれるので、事前に用意しておきたい。「日本国籍を留保する」欄に署名、押印を忘れずに。
カウンティー発行の出生証明書、または出産に立ち会った医師作成の出生証明書 2部www.la.us.emb-japan.go.jp/web/m02_04_01.htm でダウンロード可 カウンティー発行の証明書取得には、IDセフト防止のため公式な宣誓書が必要で、手続きに3カ月以上かかる可能性が高い。医師作成の証明書を使用するほうが無難。
上記出生証明書和訳文 1部
www.la.us.emb-japan.go.jp/web/m02_04_01.htm でダウンロード可
誰が翻訳してもかまわない。
父母の日本のパスポート、または滞在滞在許可を示すもの(グリーンカード、ビザ等) 子の両親が日本国籍と外国籍の場合は、日本国籍者のパスポート。

(注)
・子の両親が日本国籍と外国国籍の場合、父母の婚姻届提出の時期、および提出先(日本側の役所)を知らせる。戸籍謄本があれば持参
・外国籍の名前は、姓、名の順に正式名を戸籍記載の通り記入

■届出の提出先、および届書の請求先
Consulate General of Japan, Consular Section
350 S. Grand Ave. Suite 1700, Los Angeles, CA 90071
☎213-617-6700
www.la.us.emb-japan.go.jp/web/m02_04.htm

(2007年4月16日号掲載)