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プロの技に学ぶ インテリアデザインのコツ(2)
(2006年5月1日号掲載)

Lighthouse編集部

プロに学ぶ部屋の印象を変えるアイデア


●アートで変化をつける

自然光のあふれる空間に存在感のある
革張りの椅子が1つ。大きめなアート
ワークが壁にさりげなく立てかけられて
いる(Rose avenue residence/
KenTanaka Studio)

インテリアの改造に取り掛かる時、もっとも手軽にイメージを変えることができるのはアートだと田中さんは言う。思い切った大型のアートを飾ったり、専用の棚に立てかけたり、飾り方は多様だ。アートを飾る際のコツは、壁とアートのプロポーションだと、田中さんは指摘する。
 「壁とアートの比率はあくまで感覚的なもの。大きな壁に小さな絵が1点で寂しい場合は、何点かをまとめて飾るという方法もあります」。
 数点を並べる時には、並べる作品と高さの関連性を重視したり、壁と家具の位置関係を考慮する。コツは「1つ筋を通す」ことだとか。
 「1つ筋を通すというのは、家具の配置や住宅の設計にも言えることですが、インテリアを考える時に覚えておきたいポイントです。絵を並べるなら、絵の中心でも上下でもどこかで1本ラインを通したり、あるいはシンメトリーにすると落ち着きます。わざと外す場合もありますが、その時もなぜ外すのかにも、1つ筋を通しておくといいでしょう」。


●壁に思い切った色を

 部屋の壁に目を向けてみよう。木の柱に白い壁が基本の日本ではなかなかお目にかからないが、アメリカの家庭にはさまざまな色が存在する。アメリカ人が家を購入すると、多くの場合、最初に手を加えるのが壁のペイント塗りだ。手軽なイメージチェンジの方法として、数年ごとに壁を塗り替えるホームオーナーも少なくない。
 「壁を塗る時は、思い切った色を使ってみてはどうでしょう。ペイントは塗り直しがききますから、 最初に小さな缶で試し塗りをしてみると良いでしょう」と田中さんはすすめる。
 白い壁を見慣れた日本人には、なかなか斬新な色を使う勇気は出ないものだが、自分では「強すぎるかも」と思う程の色で、ちょうど良かったりすることもある。
 また強い色を廊下の突き当たりやベッドルームのヘッドボードのある壁だけなど、アクセントで使うようにするのも一案です。家具やカーテンの色などを考慮して、家全体のバランスを整えることが大切です。


●照明をアクセントに

 意外と簡単に印象を変えることができるものに照明がある。 「日本では部屋を一様に明るくする傾向がありますが、アメリカでは部分的に白熱灯でアクセントをつけるのが一般的です」と田中さん。
 照明で雰囲気を変えるのにもっとも簡単な方法は、ディマー(dimmer)コントロールと呼ばれる調光器を取り付けることだ。ディマーコントロールはHome Depot(ホームディーポ)などで購入でき、既存の照明器具やスイッチに取り付けることができる。照明器具を買い換える必要もなく、雰囲気の演出に大いに役立つ。また天井から吊るす照明器具ではなく、白熱灯で部屋の隅などにバランスよく照明を置いたり、ハロゲンランプでアートや観葉植物などにスポットを当てたりする方法もある。また光源が目に入らないように、天井を照らすタイプなどの間接照明を利用するだけでも印象はがらりと変わる。照明は部屋に部分的なアクセントを付けるインテリアだととらえると、利用の仕方も変わってくるのではないだろうか。


●家具は焦点に向けて

 家のイメージを変えるには家具も重要な要素の1つ。そして家具の配置は、家の焦点となるフォーカルポイントを意識する。「家の中を見渡して、どこにポイントを置くかを決めます。それは家族がどういう生活をしているかによっても変わってきますが、一般的に多いのは暖炉やテレビや景色です。家をデザインする際、デザイナーは通常、各空間の関係性を考えて設計しているものなので、そのツボを見つけると焦点を決めやすくなります。フォーカルポイントを決めたら、家具はそれに向かって配置するようにします」(田中さん)。
 また家の中で1番印象の強い場所やとっておきの場所に、自分の主張になるようなお気に入りのアートや家具を置くのも個性の演出に効果的。
 「最近は絵になる椅子もたくさんありますし、そういうものを目に付く場所に置いてみるのも一案です」。その際には、大きいものと小さいもののバランス、配置の際に「筋を通す」など、どこかにルールを作るとセンスの光るレイアウトになるとのこと。

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