本誌紹介

最新号特集

魅力丸かじり!コスタメサガイド

アート

ミュージカルから
前衛アートまで堪能できる

Photo: © RMA Photography, Inc.
コスタメサのランドマークの1つ、
レネー&ヘンリー・シガーストローム・
コンサートホールの内観

 オレンジ・カウンティー・パフォーミングアーツセンター(OCPAC)は、地元交響楽団パシフィック・シンフォニーなど4団体の拠点となっており、サウスコースト・レパートリーシアターではブロードウェイ・ミュージカルなどを上演している。さらに昨年には、同じシアター&アート・ディストリクトに、新装したレネー&ヘンリー・シガーストローム・コンサートホールとサミュエル・シアターがオープンした。

 オレンジ・カウンティーにおけるビジネスの中心として発展し、人口増加に伴い教育機関も充実させてきたコスタメサ。1960年代より、地元の交響楽団より「コンサートホールを建ててほしい」との要請を受け、文化活動の中心としての役割をも担うようになる。「芸術の街」をスローガンに掲げ、市を挙げて芸術活動を支援。シアター&アーツ・ディストリクトには、何千席もの規模を誇る劇場が建ち、有名アーティストによるオブジェが展示されている。この発展にも、地元の大農場主であるシガーストローム一族による土地の寄贈と寄付金があったことも特筆したい。


Photo: © RMA Photography, Inc.
美しい曲線を描くパフォーミング
アーツセンターの外観

 まず、このディストリクトの中心となるのが、85年にオープンしたオレンジ・カウンティー・パフォーミング・アーツセンター(600 Town Center Dr.・☎714-556-2787・www.ocpac.org)。3千人収容のオペラハウススタイルの劇場シガーストロームホールでは、ブロードウェイ・ミュージカルを始めとする一流パフォーマンスを上演している。11月13日から12月1日までは『ジャージー・ボーイズ』が、来年2月26日から3月9日までは『12人の怒れる男』が上演される予定だ。
 4.6万平方フィートのコミュニティープラザをはさんで建つガラス張りの建物が、昨年9月に改築を終えた、2千人収容のレネー&ヘンリー・シガーストローム・コンサートホールと、500席のサミュエルシアターだ。こちらでもジャズやポップス、クラシックなどの演奏を始め、さまざまなプログラムを提供している。
 そして、それに隣接して建っているのが、507席と336席の2カ所の劇場を有するサウスコースト・レパートリー(☎714-708-5555・www.scr.org)。こちらは64年に開設されたもので、毎年9〜6月の10カ月間にクラシックからモダンまでさまざまな演劇を上演している。
 これらの劇場周辺には、「カリフォルニア・シナリオ」と題されたイサム・ノグチのデザインによる1・6エーカーの都市庭園を中心に、ヘンリー・ムーアやホアン・ミロなど有名アーティストのオブジェが配されており、訪れる人を魅了している。
 コスタメサを代表するギャラリーとして、地元芸術家協会であるオレンジ・カウンティー・ファインアーツ(www.orangecountyfinearts.com)が運営する2つのギャラリー、Showcase Gallery(3851 S. Bear St.・☎714-540-6430)とBear Street Gallery(☎714-825-0592)がある。これらは共にサウスコーストプラザ・ビレッジに隣接しており、定期的に地元アーティストの作品を展示している。また、アーバンスタイルを提唱するショッピングセンター、The Labの屋外ギャラリーThe Arteryにて前衛アートを鑑賞することもできる。そして、サウスコーストプラザの3階にある、ニューポートビーチのオレンジ・カウンティーミュージアム・オブ・アートの別館Orange Lounge(☎949-759-1122・www.ocma.net)は、革新的な展示で知られている。

日系スーパー

老舗日系スーパーの存在感
◉ミツワマーケットプレイス・コスタメサ店

「ギフトフェアではミツワが自信
を持ってご提供できる商品を揃え
ます。楽しみにしていてください」
と、鈴木店長

 全米に9店舗、そのうちカリフォルニア州で7店舗を展開する、日系スーパーマーケットの老舗。ここがアメリカであることを忘れてしまいそうな豊富な日本食の品揃えが特徴だ。ミツワマーケットプレイスは、長年アメリカで暮らす日本人の生活を支えてきたスーパーなのである。
 明るく開放的な雰囲気のコスタメサ店は改装から3年。日本人や日系人はもちろんのこと、最近は日本食好きで舌の肥えた地元のアメリカ人やアジア人の利用客が増えたという。
 同店の鈴木延和店長は「以前は、ホームパーティーで寿司バーといった、特別な日に日本食というお客様が多かったのですが、最近は日常的に日本食を召し上がる本物志向の地元の方が増えています」と話す。その期待に応えるべく、特にコスタメサ店ではグレードの高い商品の品揃えにも力を入れているという。
 人気店が並ぶフードコートは、昼時にもなると、近隣住民のほか周辺の日系企業で働く日本人やアメリカ人などの多彩な利用者であふれる。また1年ほど前から、週末の利用者増加にともなって従業員が駐車を代行するバレットパーキング(無料)が導入されているので、混雑する時間帯にも安心して買い物に出かけられる。
 なお、UTBで放送中の藤井隆主演ドラマ『LA BLUE』の撮影も、ここで行われ、話題となっている。
 9月に開催され大好評だった「北海道展」、そして11月中旬からはギフトシーズンに向けたコーナーが開設される予定。「通常のギフトのと共に、ミツワ特選の銘店商品が入ります。ぜひ足を運んでみてください」と鈴木店長。

独自の商品展開が特長
◉マルカイ・コスタメサ店

「雑貨類が充実しているのが当店
の強みです」と福山店長

同店のアメリカ市場でのスタートはハワイ。その後、ハワイとロサンゼルスを拠点に会員制のスーパーマーケットとして「日本の文化を売る」というスタンスのもと、食料品のほか、家具や雑貨などの商品も充実させて店舗展開をしている。
 コスタメサ店は、近くに大学があるためか若い年齢層の利用者が多い。また、地元の人の利用も順調に増えて、人種も多様化してきている。
 「当店は、大変幅広い商品展開をしていますので、お客様からのご質問も多岐にわたります。そのひとつひとつにきちんと対応できるよう、スタッフの教育にも力を入れています」と語るのは、同店の福山慈彦店長。
 意外な商品が売れ筋になることもあり、スタッフたちと試行錯誤を繰り返しつつ商品を仕入れている。
 「日本の物に興味があるお客様は、結局、日本食に対してもかなりこだわっていらっしゃいますね。当店の鮮魚や肉類は自信を持って良い物をご提供しています」とのこと。
 フードコートにはスシボーイ、コリアンキッチン、スーパーうどん、ビアードパパなどの人気店のほか、話題のマンモスベーカリーがオレンジ・カウンティー初進出で話題となっている。また、まるで日本のドラッグストアのような品揃えの雑貨コーナーは圧巻。電化製品や家具類にも力を入れていて、同店が直接仕入れているマッサージチェアなどが人気商品だ。
 「日系スーパーとしての良いところは残しつつも、アメリカで孤立した存在にならず、現地の店として受け入れていただきたいと考えています」と福山店長は話す。