ライトハウス
Magazine Information

ライトハウスの特集

アメリカでの教育・進学、ビザ・法律、市民権・永住権、観光・レジャー、求人・仕事、グルメ・レストランなど、現地情報誌「ライトハウス」の過去の特集をご紹介。

ドラマチックな世界に魅せられるオペラ・バレエ・ミュージカル観劇ガイド(1)

Lighthouse編集部

世界中で人々を魅了する舞台作品の数々を身近に楽しめるのが、LAの醍醐味。今回は、これから上演される作品から、選りすぐりの11作品をご紹介します。時には、舞台で繰り広げられる世界に夢中になってみませんか?





Opera
カルメン
Carmen
作曲:ジョルジュ・ビゼー
上演語:フランス語(英語字幕あり)

プロスペル・メリメの小説『カルメン』を基に、フランスの作曲家、ビゼーが作曲したフランス歌劇を代表する名作。初演は1875年、パリのオペラ・コミック座で行われた。

主人公は情熱的で魅惑的なジプシー女、カルメン。セビリアのタバコ工場で働いていたが、ケンカ騒ぎを起こして逮捕されてしまう。しかし、護送を命じられた伍長ドン・ホセは、カルメンに誘惑され彼女を逃がす。酒場で落ち合おうと言い残して立ち去るカルメン。ドン・ホセは婚約者ミカエラを振り切ってカルメンと会うが、彼女の心はすでに闘牛士エスカミーリョに移っていた。ドン・ホセを訪ね、思い直すよう説得するミカエラ。しかし、カルメンに夢中のドン・ホセは、彼女をむげに突き放す。

クライマックスは闘牛場でのシーンだ。エスカミーリョが闘牛場に入り、1人になったカルメンに復縁を迫るドン・ホセ。「復縁しなければ殺す」と脅すドン・ホセに対し、彼女は「殺すがいい」と言い放つ。

カルメンという魅惑的な女性を巡る恋の物語なので、ストーリー展開はわかりやすい。「恋は野の鳥・ハバネラ」「ジプシーの歌」「闘牛士の歌」など、1度は聴いたことのある曲のオンパレードなので、オペラ初心者にもオススメだ。


おもなキャスト
カルメン Viktoria Vizin、Nancy Fabiola Herrera
ドン・ホセ Marcus Haddock、German Villar
ミカエラ Genia Khmeier、Sabina Cvilak
エスカミーリョ Raymond Aceto
指揮 Emmanuel Villaume

上演日程
11/15(土)、/19(水)、/22(土)、/30(日)、12/3(水)/6(土)、/7(日)、/9(火)、/14日(日)
上演時間はウェブサイト参照か問い合わせ(上演1時間前よりレクチャーを実施)
チケット料金
$20〜$250

Dorothy Chandler Pavilion
135 N. Grand Ave.
Los Angeles
Box Office ☎213-972-8001
www.laopera.com




Ballet
くるみ割り人形
The Nutcraker
作曲:チャイコフスキー

クリスマスになると世界中の劇場で上演され、冬の風物詩ともなっている人気バレエ。E.T.A.ホフマンの童話『くるみ割り人形とはつかねずみの王様』を原作に、アレクサンドル・デュマ・ペールが脚本、マリウス・プティパが台本、レフ・イワノフが振り付けを手がけ、1892年にサンクトペテルブルグ・マリンスキー劇場にて初演された。『白鳥の湖』『眠りの森の美女』と共に、チャイコフスキーの3大バレエ音楽としても知られる作品だ。

物語の舞台は、クリスマスイヴ。クララの家では大きなツリーを囲み、盛大なパーティーが開かれた。彼女は、大好きなドロッセルマイヤーおじさんから"くるみ割り人形"をもらって大喜び。しかし、素敵なクリスマスはそれで終わったわけではなかった。

人形が気になって寝付けないクララは、ベッドを抜け出して人形の様子を見に応接間へ。時計が12時を打つと、はつかねずみの大群が現れ、おもちゃの兵隊に襲い掛かる。くるみ割り人形がおもちゃの兵隊を率いて反撃し、はつかねずみの王様と一騎打ちを始める。クララがスリッパをはつかねずみに投げ付けると見事に命中し、ネズミの軍勢は退却する。すると、くるみ割り人形は美しい王子様の姿に変わり、助けてくれたお礼にクララをお菓子の国に招待する。
 
2人は外に出て雪の中を歩いていく。一面の銀世界では、雪の王様と女王が「雪のワルツ」を踊って2人を歓迎する。また、お菓子の国ではさまざまなお菓子の精たちが「スペインの踊り」「アラビアの踊り」「中国の踊り」「ロシアの踊り」「あし笛の踊り」「花のワルツ」など、楽しいダンスを見せてくれる。フィナーレは金平糖の精と王子によるグラン・パ・ド・ドゥだ。

素敵な王子様に導かれてクララが体験する幻想的な雪の情景、色とりどりの衣裳を着けたお菓子の精たちの踊りや、バラのワルツなど、見どころが盛りだくさんのステージ。心踊るチャイコフスキーの音楽に合わせ、華やかなおとぎの世界が広がっていく。

小さな子供はもちろん、バレエ初心者でも楽しめること請け合いのステージ。「バレエなんて堅苦しくて難解」と敬遠していた人にこそ見てほしい、ミュージカル感覚で気軽に楽しめる作品だ。クリスマス前にこの作品を鑑賞すれば、ホリデー気分がグッと盛り上がること間違いなし。家族で出かけて、ゴージャスで幻想的な舞を存分に堪能してほしい。

上映日程
Alex Theatre 12/12(金)
Royce Hall 12/20(土)、/21(日)
Redondo Beach Performing Arts Center 12/27(土)、/28(日)
上演時間はウェブサイト参照か問い合わせ
チケット料金
$30〜$95

Alex Theatre
216 N. Brand Ave., Glendale

UCLA Royce Hall
340 Royce Dr., Los Angeles

Redondo Beach Performing Arts Center
1935 Manhattan Beach Blvd., Redondo Beach
Box Office ☎310-998-7782
www.losangelesballet.org


伝統をベースにした新解釈の振り付けに注目
 
ロサンゼルスバレエが今年上演する『くるみ割り人形』は、伝統的な物語、音楽、振り付けをベースにしながらも、新しい解釈による演出が見どころになっている。振り付けはThordal ChristensenとColleen Nearyが担当。Catherine Kannerによる舞台デザイン、Mikael Melbyeによる衣装デザインにも注目してほしい。



Musical
春のめざめ
Spring Awakening
作詞、脚本:スティーブン・サテラ 作曲:ダンカン・シーク

2007年のトニー賞で「ベストミュージカル賞」を始め、「最優秀ミュージカル脚本賞」「最優秀楽曲賞」「最優秀演出賞」など、最多の8部門を受賞したロック・ミュージカルが遂に南カリフォルニアにやって来た!

若者たちの性の目覚めという衝撃的な題材を扱い、ブロードウェイの話題を独占したこのミュージカルの元になっているのは、1891年にドイツの劇作家、フランク・ヴェデキントが発表した『春のめざめ』。発表された当時は、ティーンエイジャーの性の目覚めを赤裸々に描いた内容が物議を醸し、以降100年近く完全な形では上演されなかったという、いわくつきの作品だ。

この戯曲を現代に蘇らせたのは、ポップアーティストである、ダンカン・シークとスティーブン・サテラらのクリエイティブチームだ。19世紀のドイツを舞台に、思春期の若者たちが直面するさまざまな葛藤をストレートに描いている。オフブロードウェイで初演されるやいなや大きな反響を巻き起こした。

セックス、自殺、親との対立、死別など、シリアスなテーマに真っ向から立ち向かいつつも、パワフルな歌とダンスはエンターテインメントとして十分楽しめ、感動できる。10回以上も劇場に足を運ぶ10代の熱狂的なファンが続出した、ブロードウェイきっての話題作だ。

上演日程
11/11(火)〜/16(日)、/18(火)〜/26(水)、/28(金)〜/30(日)、12/2(火)〜/7(日)
上演時間はウェブサイト参照か問い合わせ

チケット料金
$30〜$100

Ahmanson Theatre at the Music Center
135 N. Grand Ave., Los Angeles
Box Office ☎213-628-2772
www.centertheatregroup.org



Opera
魔笛
Magic Flute
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 上演語:ドイツ語(英語字幕あり)

©Robert Millard

夜の女王に請われて、悪魔ザラストロにさらわれた娘、パミーナの救出に乗り出すタミーノとパパゲーノ。タミーノは魔法の笛、魔笛を手に、神殿を目指す。3番目の扉を叩くと弁者が現れ、「お前は何を求めているのか」と訊ねる。「パミーナを救いに来た」と言うと、弁者は「悪いのは夜の女王の方だ」と意外な答えを返す。

歌い手の技量が堪能できる難曲が多い。イギリス人ビジュアルアーティスト、ジェラルド・スカーフの幻想的なセットにも注目。

おもなキャスト
タミーノ Matthew Polenzani
Joseph Kaiser
パミーナ Marie Arnet、Erin Wall
夜の女王 L'Ubica Vargicova
Albina Shagimuratova
ザラストロ Günther Groissböck
Morris Robinson
パパゲーノ Nathan Gunn、Markus Werba
弁者 Matthias Goerne

上演日程
1/10(土)、/11(日)
/16(金)〜/18(日)、/21(日)
/22(木)、/24(土)、/25(日)
上演時間はウェブサイト参照か問い合わせ(上演1時間前よりレクチャーを実施)

チケット料金
$20〜$250

Dorothy Chandler Pavilion
135 N. Grand Ave., Los Angeles
Box Office ☎213-972-8001
www.laopera.com




  • シェア
  • ツイート
  • Eメール
  • 印刷