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改装アイデア拝借!
DIYで模様替え(1)

Lighthouse編集部

いよいよ春本番。気持ちのいい季節の訪れと共に、住まいも気分一新、雰囲気を変えてみたいもの。今でも開拓者精神が残るここアメリカ。Do It Yourself(DIY)と呼ばれる日曜大工でできる範囲は、想像しているよりも遙かに広い。

今回は、弊誌で手作り子育てコラムを執筆する、テルコ・ゴルノーさん協力の下、DIYでできる模様替えのアイデアを盛りだくさんご紹介!



《リビングルーム編》

*暗くて古ぼけた室内がモダンに大変身!*

ゴルノー邸もフローリングと壁のペンキ塗りで、
暗かったリビングは見違える空間に変身した。

家は築50年以上の古くて個性のない平屋で、リビングの床は赤いカーペット、壁紙はピンクの花柄だった。

「とにかくこのインテリアを一掃したいと思ったんです」とテルコさん。アメリカでは多くの家が中古で売買され、それをDIYでお手入れしたり、好みに改装するのがアメリカ流。DIYをサポートする心強い味方が、Home Depotなどを始めとするホームセンター。日本人の基準からすると、驚くほど専門的な機材や工具まで取り揃えている。



フローリングを削ると、新しい木地が出て少し白っぽくなる。
その上から好みの色のフローリング液を塗り直すことで、
暖かい木の色がよみがえった

*サンディングでよみがえるフローリング*

アメリカでは室内でも靴を履く習慣が多く、フローリングは傷だらけということが多い。しかし、「サンディング」するだけで、見違えるほど美しくなる。

Home Depotで貸し出している「サンドマシン」は、1泊2日でレンタル料が100ドル程度。目の粗いサンドペーパーを、回転するベルトに巻きつけて削るという仕組みの機材で、削った床の表面の木屑はそのまま布の袋に吸い出されるので、作業後の掃除も楽という優れものだ。専門的な工事のように思えるが、掃除機をかける要領でできてしまう。

床を削った後は、フローリング用ペンキを塗り、仕上げのコーティング液を3回ほど塗るという手間のかかる作業が待っているが、見違えるようなツルツル、ピカピカの床が誕生した時の達成感はひとしお。

フローリングがキレイになるだけで、部屋全体の印象がガラリと変わる。



購入した当時の暖炉は地味で、目を引く存在ではなかった。
リビングルームのアイキャッチに改装したいと考え、
モザイクタイルを貼ることに

*タイルで飾って個性的な暖炉が誕生*

リビングの壁のデザインに困ったら、壁紙を貼り直すのも良いけれど、タイルはいかが? 玄関からリビングに入ると、1番目に付く暖炉には、素敵な印象のデザインを施したいと考えたテルコさんは、タイルを貼ることに。

「最初は見よう見真似で始めましたが、意外と簡単です」とテルコさん。制限があるとすれば、技術ではなく、自分の芸術的センスのみ。テルコさんのお宅にはモザイクタイルがあちこちに施され、それぞれが個性的な味わいを見せる。暖炉スペースの絵は、花火をモチーフにしたもの。幅の狭い棚を付けて、花器や絵を置いてギャラリースペースにしている。

まず壁に下絵を描き、そこにちぎり絵を作るように細かく砕いたタイルを貼り付けていく。

気を付けなければならないのは、木とタイルを貼るモルタルは相性が悪いこと。その場合、いったんコンクリートボードを壁面に貼って、その上からタイルを貼ること。



*和式シューズボックスは手作*

こちらはご主人のジョーさん手製のシューズボックス。

家の中では靴を脱ぐ生活をする人が多いと思うが、アメリカではなかなか日本のようなシューズボックスが見付からない。ゴルノー家では、「それなら自分たちで作ってしまおう」と、玄関横にちょうど良い高さのシューズボックスを製作。

よく利用するため、扉はあえて付けず、出し入れを考えて、高さと奥行きも短いものにした。子供の靴は前後に2足ずつ入れて、スペースを有効活用している。


*日曜大工で本棚を作る要領で木枠を組み、側面はテルコさんお得意のモザイクで飾った。木材は、モザイクタイルを貼り付けるモルタルの水分を吸って膨張するので、コンクリートボードを壁面に貼り付け、その上から作業したい。でないと、苦労して貼ったタイルが、木の膨張によって剥がれてしまうことがあるので要注意!


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《セラミックタイルを貼ってみよう!》

春のこの時期は、屋外でも屋内でもタイル貼りがしやすい時期。
タイル貼りのベーシックな知識と手順を示したので、順を追って説明しよう。


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床や壁などタイルを貼る面の広さを計測して、必要なタイルの数を計算しよう。12インチ×12インチのタイル1枚が144平方インチ。144平方インチが、1平方フィートと覚えておくと混乱しなくて済む。なお、総面積の10%を上乗せしておくと、タイルが足りなくなる心配がない。

表面を整える
表面の油脂汚れやゴミをキレイに取り除くことが大切。また、タイルを貼る面がプライウッド(合板)の場合は「Backerboard」や「Wonderboard」と呼ばれるコンクリートボードを最初に貼ることが必要。

タイルの選択
タイルには「ビニールタイル」(リノリウムのような仕上がりの物)と陶製の「セラミックタイル」がある。セラミックタイルには「フロアタイル」と「ウォールタイル」があるので、間違えないように。

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壁面や床の2辺の中央から垂直に直線を引き、2本の直線の交点からタイル貼りを始める。この交点が中心点となる。そして、実際に貼る前に並べてみて、不具合が起きないことを確認しておこう。

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モルタルや専用の接着剤を「Notched (Margin) Trowel(コテ)」で塗る。コテは周辺に大小の溝があり、タイルの厚さに合わせ、溝の大きさの異なる物を使い分ける。塗る時は、い念いたラインを消さないように一定方向で塗っていく。

ラインに沿ってタイルを並べたら、上から押さえて圧着させる。また、タイルの間の幅を均一にし、まっすぐにタイルが並ぶよう、「スペーサー」と呼ばれる物が売っているので、ぜひ活用したい。

中央から貼っていき、端になると半端な大きさや、柱などでいびつな形になるので、それらは型紙などを作り、タイルカッターで切り落としてから貼り合わせよう。

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タイルがキレイに並んだら、目地を埋めていく。「グラウト」と呼ばれるセメントしっくいを、説明書に通りに混ぜ合わせる。グラウトは「グラウト・フロート」(樹脂製の左官コテ)に盛って、目地に対し45度の角度で擦り込むように塗ると良い。はみ出したグラウトは、コテで拭い取り、湿らしたスポンジでさらに拭く。

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グラウトが乾燥してから、目地に「シーリング」を塗る。シーリングを塗ることで目地のシミやひび割れを防ぎ、長持ちさせることができる。注意しなければならないのは、タイルには塗らず、目地のみに塗るということ。

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日本では、タイル貼りと言えば職人仕事の範疇だが、アメリカでは一般家庭でもごく普通に自分たちの手でできてしまう。